ワラビ わらび 蕨

ワラビの概要

名前 ワラビ
漢字

ワラビは全国に広く分布するシダの仲間で若芽を山菜として食べます。
根には澱粉(でんぷん)を含むためワラビ粉として加工されワラビ餅の原料としても利用されます。

ワラビはほのかな甘みと苦みがあり、表面はサクっとしていて中身はヌメリがあるとても美味しい山菜です。
ただ、しっかりとアク抜きをしないと中毒を起こすことがあるので注意が必要です。

ワラビには大きく分けて2つの系統があります。
緑色のワラビは太さが中程度で彩りが良く、紫色のワラビは太めで柔らかいのが特徴です。
紫色のワラビの方が市場価値が高く、緑色のワラビに比べて価格が1~2割程度高いようです。

ワラビとゼンマイは同じ時期に採れ、形も似ていてよく間違えます。
同じシダ植物ですが、ゼンマイの方が大きく綿毛と呼ばれるワタに覆われています。
また、先の丸まっている部分がゼンマイは1つで、ワラビは3つあります。

選び方のポイント

芽が出たばかりのワラビは首が丸まっていますが、これが上に伸びる手前くらいの太いものが食べごろです。
天然物は短く、栽培物は長い傾向があります。
全体が紫色のワラビは古くなったものではなく高級品なので、緑色のワラビが古くなって茶色がかったものとは区別します。

また、アク抜きされたものが売られていることがあり、こちらを選ぶ方が手軽に食べられます。
アク抜き(茹でる)と緑色は抜けて茶色がかった色になります。

食べ方・調理のポイント

ワラビにはアクがあり、しっかりとアク抜きをしないと中毒を起こすことがあります。

アク抜きの方法にはいくつかありますが、沸騰したお湯に木灰、又は重曹を入れ、ワラビを入れて全体が浸かるように落し蓋をします。
再度沸騰したら火を止め、そのまま20時間程度置いておきます。

アク抜き後にお浸し等にします。

保存のポイント

保存場所 冷蔵庫
保存日数(目安) アク抜き後2~3日程度

ワラビは鮮度落ちが早いため生での保存には向きません。
買った当日にアク抜きして冷蔵庫に保存し、早めに食べるようにしましょう。