未成熟ソラマメ 未成熟そらまめ 未成熟空豆

未成熟ソラマメの概要

名前 未成熟ソラマメ
漢字 未成熟空豆
未成熟蚕豆
別名(例) 四月豆(シガツマメ)
夏豆(ナツマメ)
野良豆(ノラマメ)
天豆(テンマメ)
雪割豆(ユキワリマメ)

未成熟ソラマメはソラマメを若取りしたもので、主に未成熟な実を野菜として食べます。
未成熟といっても、サヤエンドウ等に比べて実が大きく成長しているため甘みが強く、ふっくらしています。

ソラマメはサヤが空に向いて育つことから「空豆(そらまめ)」と呼ばれるようになりました。
他にもサヤの形が「蚕(かいこ)」に似ていることから「蚕豆」の字が当てられることもあります。

ソラマメは成熟した豆としても利用されますが、「ソラマメ」と書いてあるものは通常は未成熟なソラマメを指します。
紛らわしいので最近は「未成熟ソラマメ」と表記を統一する動きがあります。

選び方のポイント

未成熟ソラマメ

ソラマメは基本的にはサヤごと売られているものを選びます。
サヤに対して実の割合は1/4程度となります(実が100g必要な場合はサヤでは400g必要)。
旬は3日と言われるほどに鮮度落ちが早い食材であり、実が取り出されていると劣化が更に早くなります。

また、ソラマメには食感がシットリしたものと、ホクホクしたものがあります。
この違いは豆の成熟度によるもので、成熟度が低い状態で収穫するとシットリした食感に、成熟度が高くなるまで待ってから収穫するとホクホクした食感となります。

見分け方ですが、サヤごと売られている場合は、サヤの側面の筋が黒くサヤが全体的に茶色っぽいものがホクホクしており、逆に緑色のものがシットリしています。
豆のみの場合は、豆の側面のサヤとの接合部(へその緒)が黒いものがホクホクしており、逆に緑色の小さめのものがシットリしています。

食べ方・調理のポイント

ソラマメは調理する直前にサヤから実を取り出します。

茹でて食べることが多いですが、調理する場合でも下茹でしてから使用します。
茹で時間はシットリした食感のソラマメ(成熟度低)は2分程度、ホクホクした食感のソラマメ(成熟度高)は3分程度が目安となります。

長時間加熱すると食感が損なわれるので、調理する場合は最後に入れる等、加熱時間を調整します。
豆ごはん等にする場合、見た目は悪いですが薄皮は取らない方が豆に甘味が残ります。

同様の考え方として、ソラマメは薄皮を取って食べる人と、取らないで食べる人が分かれます。
薄皮がない方が食べた際の食感は良いですが、薄皮に甘みがあるためソラマメの味を強く感じることができます。

保存のポイント

保存場所 冷蔵庫(野菜室)
保存日数(目安) 3日程度

ポリ袋等に入れて乾燥を防ぎ、冷蔵庫(野菜室)に保存します。

風味が直ぐに落ちるので、できれば購入当日に食べると良いでしょう。

ソラマメの茹で方

ソラマメを茹でる方法は、大きく二つあります。
実だけ茹でる方が食べるときに薄皮が剥きやすく塩味も染み込みやすいですが、サヤごと茹でた方がソラマメ本来の味がします。

【実だけ茹でる方法】

  1. 調理する直前にサヤから実を取り出す
  2. 好みで側面のサヤとの接合部(へその緒)に切れ込みを2cm程度入れる(皮を剥きやすくなる代わりに、少し水っぽくなります)
  3. 2%の塩水を沸騰させ、ソラマメを入れて2分~3分程度茹でる

【サヤごと茹でる方法】

  1. サヤの両端を切り落とす(中が見えるくらいしっかり切る)
  2. 4%の塩水を沸騰させ、ソラマメをサヤごと入れて3分30秒~5分程度茹でる
  3. 実を取り出す
  • 冷やして食べる場合は冷水にはつけずに、うちわ等で冷やします(粗熱を取る)
  • 外側の皮は剥いて食べますが、中の薄皮はそのまま食べられます
  • 茹でる際に青臭さを抑えるために酒を入れても構いません