葉トウガラシ 葉とうがらし 葉唐辛子
葉トウガラシの概要
名前 | 葉トウガラシ |
漢字 | 葉唐辛子 |
別名(例) | きごしょ・きごしょう |
トウガラシがあまり成長していない状態で実と葉を枝ごと収穫したものを葉トウガラシと呼びます。
ただ、葉トウガラシの流通は少なく、京都では葉トウガラシを「きごしょ」と呼び佃煮やおばんざい(惣菜)等で昔から食べられてきました。
辛い実からは想像できませんが、葉がとても柔らかく、少し苦みがありますが甘みの感じられる食べやすい美味しい野菜です。
トウガラシの実もついていますが、小さい緑色の状態で収穫したものは実にほとんど辛さはないため普通の野菜として食べることができます。
選び方のポイント
葉トウガラシは葉がすぐに萎れてしまうので、葉が萎れていないものを選びます。
また、トウガラシの実もついていますが、実が緑色の小さい状態のものを選ぶと葉が柔らかく、実も辛くなく食べやすいです。
実が大きく成長してしまうと葉が硬くなり、実も辛くなるので野菜として食べにくくなります。
食べ方・調理のポイント
葉トウガラシは葉が枝から簡単に手で取れるので、葉と実を取ってから洗います。
葉は炒め物にしても美味しいですが、少しアクがあるので煮込む場合は軽く下茹でしてから利用します。
アク抜きは沸騰したお湯をかけてザルに上げます(湯通し)。
その後、佃煮や煮物等に使用します。
葉トウガラシの旬
葉トウガラシはトウガラシの実が若いうちに収穫するため、トウガラシより少し早めの概ね7~8月の夏が旬となります。
食材 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||
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葉トウガラシ |
葉トウガラシの栄養
あまり食べない野菜ですが、葉トウガラシの栄養は凄まじいものがあります。
ビタミン・ミネラルに優れ、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンCをはじめ、ほとんどの栄養成分で野菜のなかで上位に入ります。
特に、カルシウムは野菜の中で最も多く含まれています。
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年齢 | |
性別 | |
可食部重量(g) | |
- 一定の比率・計算式等で生成した値を含む
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 目標量
- 生活習慣病の予防のために現在の日本人が当面の目標とすべき摂取量。
- 推奨量
- ほとんどの人が充足している量。
- 目安量
- 十分な科学的根拠が得られず、推定平均必要量と推奨量が設定できない場合に設定した値。
一定の栄養状態を維持するのに十分な量であり、目安量以上を摂取している場合は不足のリスクはほとんどない。 - 推定平均必要量
- 半数の人が必要量を満たす量。
本サイトでは未使用。 - 耐容上限量
- 健康障害をもたらすリスクがないとみなされる習慣的な摂取量の上限。
- -(ハイフン)
- 未測定。
- 0(ゼロ)
- 食品成分表の最小記載量の1/10(ヨウ素、セレン、クロム及びモリブデンにあっては3/10、ビオチンにあっては4/10。以下同じ)未満又は検出されなかったことを示す。
食塩相当量の0は算出値が最小記載量(0.1g)の5/10未満であることを示す。 - Tr(微量、トレース)
- 最小記載量の1/10以上含まれているが5/10未満であることを示す。
- ( )カッコつきの数字
- 諸外国の食品成分表の収載値や原材料配合割合レシピ等を基に推計した場合を示す。
出典:日本人の食事摂取基準 2015年
農薬・窒素成分の影響
農薬影響 | 大 |
窒素影響 | 特大 |
有機栽培 (オーガニック) を推奨するか | 有機推奨 |
葉トウガラシとしての農薬や窒素肥料の使用データはないのですが、トウガラシのデータが参考になると思われます。
トウガラシのデータを見ると農薬・窒素肥料の使用が多く、若どりする葉トウガラシも同様に多いと思われます。
それを裏付けるように窒素残留が多く、有機栽培(オーガニック)等でない限り大量には食べない方が良いでしょう。
窒素成分の残留値
体重(kg) |
食材 | 出典 | 窒素残留 (mg/100g) | 窒素許容量 (mg/日) | 食材許容量 (g/日) |
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葉トウガラシ/生 | 日本食品標準成分表(七訂) 2015年 | 400 | ||
葉トウガラシ/油炒め | 日本食品標準成分表(七訂) 2015年 | 500 |
- WHOが定める1日の許容摂取量(ADI)は体重1㎏に対して3.7mg
- 日本食品標準成分表の0は10mg/100g未満を意味します
- 日本食品標準成分表のTrや(Tr)は10~50mg/100gを意味し、最大値の50mg/100gとして計算しています
- 窒素残留は単位をmg/100gに統一しているため出典と値が異なる場合があります
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 葉物は茹でる等で最大で半分程度に低減できると言われています