カボチャ かぼちゃ 南瓜
カボチャの概要
名前 | カボチャ |
漢字 | 南瓜 |
別名(例) |
栗南瓜(クリカボチャ) 唐茄子(トウナス) 南京(ナンキン) |
カボチャは熟した大きな果実を食用とする食べ応えのある野菜で、常温での長期保存に優れています。
生では包丁で切るのに苦労する程に硬いですが、加熱すると驚くほど柔らかくなります。
世界的に種類がとても多く、色や形も様々ですが「西洋カボチャ」「日本カボチャ(東洋カボチャ)」「ヘポカボチャ」の大きく3種類に分かれます。
良く見かけるカボチャに「栗南瓜(くりかぼちゃ)」がありますが、これは西洋カボチャのことです。
坊っちゃんカボチャのような小さい品種もありますが、大きいカボチャや普段売っているカボチャは西洋カボチャです。
西洋カボチャは甘みが強くホコホコしています。
日本カボチャは流通が少ないですが、水分が多くネットリとして甘みは控えめです。
ペポカボチャは主に観賞用ですが、甘みがほとんどないソウメンカボチャやズッキーニ等の一部の品種が食用として利用されます。
選び方のポイント
丸ごと売られているカボチャを選ぶと長期間保存できますが、大きいものは2kg以上もあり食べきれません。
通常は小さい品種(ミニカボチャ)か、カットされたものを買うことになります。
丸ごと売られているものはヘタがコルク状になっている、又はヘタの周りが少し凹んだ完熟しているものを選びます。
カットされているものは種がしっかり膨らんでいるものを選びます。
表面にかさぶたのようなものがあることがありますが、カボチャ自身が擦れてできた傷を修復した跡であるため品質は問題はありません。
また、皮の一部が黄色い場合も土に触れていて日光に当たらなかったためなのでこれも問題ありません。
食べ方・調理のポイント
品種にもよりますが、基本的にカボチャは皮も食べられるので全部剥かずに半分程度は残した方が良いでしょう。
生で食べる品種もありますが、基本的に加熱して食べます。
火を通しすぎると跡形も無くなる程の荷崩れを起こすので、煮物にする場合は最後に入れる等、調理時間を工夫しましょう。
保存のポイント
保存場所 |
丸ごと:常温(冷暗所) カット:冷蔵庫(野菜室) |
保存日数(目安) |
丸ごと:1~2か月程度 カット:1週間程度 |
丸ごとの場合は常温(冷暗所)に保存します。
大きい品種は2か月程度は保存できますが、小さい品種は1か月以内に食べるようにします。
カットされたものはワタと種を取り除いてポリ袋等に入れて冷蔵庫(野菜室)に保存します。
冷蔵庫に入れると低温障害を起こします。
パンプキン(pumpkin)とスクウォッシュ(squash)
日本ではカボチャのことを英語でパンプキン(pumpkin)と呼ぶことが多いですが、この呼び方は正しくありません。
パンプキンは果皮がオレンジ色のものを指し、それ以外はスクウォッシュ(squash)と総称されます。
ハロウィンで使われるカボチャはパンプキンとなります。
普段食べる緑色のカボチャはスクウォッシュですね。
カボチャの旬
カボチャは6月頃から収穫が始まりますが、基本的に収穫したては甘みがなく美味しくありません。
収穫してすぐに食べる品種もありますが、多くは1~3か月程度熟成させてから出荷されます。
そのため貯蔵で甘みが増す9~11月頃が旬となります。
これを過ぎると輸入物が増えてきます。
食材 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||
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カボチャ |
カボチャの栄養
カボチャはビタミンが全体的にバランス良く含まれており、特にビタミンAとビタミンEは野菜の中で上位に入ります。
水溶性の食物繊維が多い点も見逃せません。
1回あたりに食べる量が多くなる野菜なので多くの栄養を摂取できます。
日本カボチャを応援したい所ですが、栄養価は西洋カボチャの方が高いようです。
食材を選択 | |
年齢 | |
性別 |
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可食部重量(g) | |
重さの種類 |
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項目 | 成分値 | 接種基準(割合) | ||
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エネルギー |
|
|||
タンパク質 |
-
|
|||
脂 質 |
脂質 |
-
|
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脂 肪 酸 |
飽和 |
-
|
||
一価不飽和 | - | |||
多価不飽和 |
-
|
|||
多価不飽和(n-3) |
-
|
|||
多価不飽和(n-6) |
-
|
|||
コレステロール | - | |||
炭 水 化 物 |
炭水化物 |
-
|
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食 物 繊 維 |
水溶性 |
-
|
||
不溶性 |
-
|
|||
総量 |
-
|
項目 | 成分値 | 接種基準(割合) | ||
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脂 溶 性 |
ビタミンA (レチノール活性当量) |
-
|
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ビタミンD |
-
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|
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ビタミンE (α-トコフェロール) |
-
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|
||
ビタミンK |
-
|
|
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水 溶 性 |
ビタミンB1 |
-
|
|
|
ビタミンB2 |
-
|
|
||
ナイアシン | - | |||
ナイアシン当量 |
-
|
|
||
ビタミンB6 |
-
|
|
||
ビタミンB12 |
-
|
|
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葉酸 |
-
|
|
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パントテン酸 |
-
|
|
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ビオチン |
-
|
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ビタミンC |
-
|
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- 一定の比率・計算式等で生成した値を含む
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 目標量
- 生活習慣病の予防のために現在の日本人が当面の目標とすべき摂取量。
- 推奨量
- ほとんどの人が充足している量。
- 目安量
-
十分な科学的根拠が得られず、推定平均必要量と推奨量が設定できない場合に設定した値。
一定の栄養状態を維持するのに十分な量であり、目安量以上を摂取している場合は不足のリスクはほとんどない。 - 推定平均必要量
-
半数の人が必要量を満たす量。
本サイトでは未使用。 - 耐容上限量
- 健康障害をもたらすリスクがないとみなされる習慣的な摂取量の上限。
- -(ハイフン)
- 未測定。
- 0(ゼロ)
-
食品成分表の最小記載量の1/10(ヨウ素、セレン、クロム及びモリブデンにあっては3/10、ビオチンにあっては4/10。以下同じ)未満又は検出されなかったことを示す。
食塩相当量の0は算出値が最小記載量(0.1g)の5/10未満であることを示す。 - Tr(微量、トレース)
-
最小記載量の1/10以上含まれているが5/10未満であることを示す。
- ( )カッコつきの数字
-
諸外国の食品成分表の収載値や原材料配合割合レシピ等を基に推計した場合を示す。
出典:日本人の食事摂取基準 2020年
カボチャの産地
カボチャは涼しい地域を好むこともあり、北海道で多く栽培されています。
2位以下は反対に暖かい地域が上位に入っているのが面白いですね。
ミニカボチャは生産量が少ないですが、北海道の比率が下がり神奈川県や熊本県でも多く栽培されています。
食材名 | カボチャ |
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 出典で「…」「×」「不明」「nc」「-」「---」等とされているものは0(ゼロ)と表示しています
農薬・窒素成分の影響
農薬影響 | 小 |
窒素影響 | 中 |
有機栽培 (オーガニック) を推奨するか |
有機推奨 |
農薬の使用は栽培期間で考えればそれほど多いわけではありません。
窒素残留もそれ程多いわけではないのですが、カボチャは1回あたりに食べる量が多くなるため窒素影響は「中」とし、有機栽培(オーガニック)等でない限り大量には食べない方が良いでしょう。
農薬・窒素成分の使用量(慣行レベル)
食材 | 化学合成農薬 平均成分回数 |
化学肥料 平均窒素成分 (kg/10a) |
集計範囲 |
---|---|---|---|
カボチャ | 13.9 | 18.9 | 43都道府県 |
- 季節や作型等の値を平均しています
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 成分回数
- 化学合成農薬の成分毎の回数。(例:除草剤1種・殺虫剤2種を散布⇒成分回数3回)
窒素成分の残留値
体重(kg) |
食材 | 出典 | 窒素残留 (mg/100g) |
窒素許容量 (mg/日) |
食材許容量 (g/日) |
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西洋カボチャ/生 | 日本食品標準成分表(八訂) 2020年 | Tr | ||
西洋カボチャ/ゆで | 日本食品標準成分表(八訂) 2020年 | 0 | ||
西洋カボチャ/焼き | 日本食品標準成分表(八訂) 2020年 | 0 | ||
日本カボチャ/生 | 日本食品標準成分表(八訂) 2020年 | Tr | ||
日本カボチャ/ゆで | 日本食品標準成分表(八訂) 2020年 | (Tr) |
- WHOが定める1日の許容摂取量(ADI)は体重1㎏に対して3.7mg
- 0は10mg/100g未満を意味します
- Trや(Tr)は10~50mg/100gを意味し、最大値の50mg/100gとして計算しています
- 窒素残留は単位をmg/100gに統一しているため出典と値が異なります
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 葉物は茹でる等で最大で半分程度に低減できると言われています