ヨウ素

ヨウ素は甲状腺ホルモンの構成要素で、胎児の脳、末梢組織、骨格などの発達と成長等に関与しています。

ヨウ素が不足すると、甲状腺の異常肥大、甲状腺の機能低下等のリスクが知られています。
特に、妊婦に不足すると、死産、流産、胎児の先天性の異常等のリスクが知られています。

ヨウ素を過剰に摂取すると、甲状腺ホルモンの合成量が低下し、甲状腺機能低下や甲状腺腫が発生するリスクが知られています。
日本人は海藻を多く食べるため、摂りすぎになる事があります。

栄養とは少し違う観点でヨウ素には原発事故の問題があります。
甲状腺は一定量のヨウ素を蓄積する性質があるため、原発事故で発生した放射性ヨウ素を含んだ食品から摂取したヨウ素が甲状腺に蓄積され、ガンの原因となります。
逆に、安全なヨウ素を事前に甲状腺に蓄積しておく事で、放射性ヨウ素の蓄積を防止する事もできるとされています。

ヨウ素を多く含む食材(肉)

ヨウ素を多く含む食材(肉)の順位(50位まで)と可食部100gあたりの成分値を表示しています。
1日に必要な栄養を簡単に判断できるように日本人の食事接種基準をどの程度満たすかも表示しています。

摂取基準の値は以下の条件で算出しています。
女性も基本的にはこの条件で充足しますが、生理や妊娠の有無等で必要な摂取量は変わります。

  • 男性
  • 18才
  • 身体活動レベル:普通

なお、この一覧は基本的に調理前の素材に限定しており、加工品、調理済み等のデータは除いています。
まだ説明を追加していない食材が多いですが、説明を記載済みの食材であれば食材名のリンクより食材の詳細を調べることができます。
詳細ページでは栄養成分全体(タンパク質、ビタミン、ミネラル等)を表示しており、年齢・性別による違いや、調理済みの場合等も調べることができます。

順位 食材名 成分値(/100g) 接種基準(割合)
1位 アヒル/皮なし/生 11μg
8.5%
推奨量
130μg
 
2位 アヒル/皮つき/生 7μg
5.4%
推奨量
130μg
 
3位 アヒル/皮/生 2μg
1.5%
推奨量
130μg
 
3位 クジラ/赤肉/生 2μg
1.5%
推奨量
130μg
 
3位 ニワトリ(ヒキ肉)/生 2μg
1.5%
推奨量
130μg
 
3位 若鶏(手羽)/皮つき/生 2μg
1.5%
推奨量
130μg
 
3位 若鶏(手羽元)/皮つき/生 2μg
1.5%
推奨量
130μg
 
8位 ウシ(ヒキ肉)/生 1μg
0.8%
推奨量
130μg
 
8位 ニホンジカ/赤肉/生 1μg
0.8%
推奨量
130μg
 
8位 ヒツジ(マトン:ロース)/脂身つき/生 1μg
0.8%
推奨量
130μg
 
8位 ヒツジ(ラム:モモ)/脂身つき/生 1μg
0.8%
推奨量
130μg
 
8位 ヒツジ(ラム:ロース)/脂身つき/生 1μg
0.8%
推奨量
130μg
 
8位 ブタ(ヒキ肉)/生 1μg
0.8%
推奨量
130μg
 
8位 乳牛(ヒレ)/赤肉/生 1μg
0.8%
推奨量
130μg
 
8位 交雑牛(バラ)/脂身つき/生 1μg
0.8%
推奨量
130μg
 
8位 交雑牛(モモ)/脂身つき/生 1μg
0.8%
推奨量
130μg
 
8位 交雑牛(リブロース)/脂身つき/生 1μg
0.8%
推奨量
130μg
 
8位 和牛(リブロース)/脂身つき/生 1μg
0.8%
推奨量
130μg
 
8位 普通ブタ(ヒレ)/赤肉/生 1μg
0.8%
推奨量
130μg
 
8位 普通ブタ(ロース)/脂身つき/生 1μg
0.8%
推奨量
130μg
 
8位 若鶏(手羽先)/皮つき/生 1μg
0.8%
推奨量
130μg
 
8位 輸入牛(リブロース)/脂身つき/生 1μg
0.8%
推奨量
130μg
 
  • 一定の比率・計算式等で生成した値を含む
  • 食材名は出典から変更している場合があります
目標量
生活習慣病の予防のために現在の日本人が当面の目標とすべき摂取量。
推奨量
ほとんどの人が充足している量。
目安量
十分な科学的根拠が得られず、推定平均必要量と推奨量が設定できない場合に設定した値。
一定の栄養状態を維持するのに十分な量であり、目安量以上を摂取している場合は不足のリスクはほとんどない。
推定平均必要量
半数の人が必要量を満たす量。
本サイトでは未使用。
出典:日本食品標準成分表(八訂) 2020年
出典:日本人の食事摂取基準 2020年