リン

リンはエネルギー代謝、カルシウムと結合して骨や歯の形成等に関与しています。
体内に存在するミネラルのうち、カルシウムに次いで2番目の量を占めています。
また、全体の85%程度が骨に存在しています。

リンが不足すると、骨形成の阻害、心筋症、低リン酸血症等のリスクが知られています。
ただ、加工食品等に食品添加物(リン酸やリン酸塩等)として使用されるため、不足する事はあまりなく、むしろ接種を抑制する必要があるとされています。

リンを過剰に摂取すると、カルシウムの吸収が抑制される事が知られています。
このため、カルシウムの摂取が少ない状態でのリンの過剰な接種は骨粗しょう症のリスクが指摘されています。

食品添加物の用途としては、結着剤、乳化剤、酸味料、ph調整剤等です。
添加物の記載義務がないため、食品を見ても何に使われているかわからない事があります。
このため、リンの摂取を控えると共に、カルシウムの摂取量を増やす事も重要です。

リンを多く含む食材(キノコ)

リンを多く含む食材(キノコ)の順位(50位まで)と可食部100gあたりの成分値を表示しています。
1日に必要な栄養を簡単に判断できるように日本人の食事接種基準をどの程度満たすかも表示しています。

摂取基準の値は以下の条件で算出しています。
女性も基本的にはこの条件で充足しますが、生理や妊娠の有無等で必要な摂取量は変わります。

  • 男性
  • 18才
  • 身体活動レベル:普通

なお、この一覧は基本的に調理前の素材に限定しており、加工品、調理済み等のデータは除いています。
まだ説明を追加していない食材が多いですが、説明を記載済みの食材であれば食材名のリンクより食材の詳細を調べることができます。
詳細ページでは栄養成分全体(タンパク質、ビタミン、ミネラル等)を表示しており、年齢・性別による違いや、調理済みの場合等も調べることができます。

順位 食材名 成分値(/100g) 接種基準(割合)
1位 ウスヒラタケ/生 110mg
11%
目安量
1000mg
 
1位 エノキタケ/生 110mg
11%
目安量
1000mg
 
1位 ヤナギマツタケ/生 110mg
11%
目安量
1000mg
 
4位 クロアワビタケ/生 100mg
10%
目安量
1000mg
 
4位 ヒラタケ/生 100mg
10%
目安量
1000mg
 
4位 マッシュルーム/生 100mg
10%
目安量
1000mg
 
7位 ブナシメジ/生 96mg
9.6%
目安量
1000mg
 
8位 エリンギ/生 89mg
8.9%
目安量
1000mg
 
9位 生シイタケ/菌床栽培/生 87mg
8.7%
目安量
1000mg
 
10位 タモギタケ/生 85mg
8.5%
目安量
1000mg
 
11位 ホンシメジ/生 76mg
7.6%
目安量
1000mg
 
12位 ナメコ/株採り/生 68mg
6.8%
目安量
1000mg
 
13位 ヌメリスギタケ/生 65mg
6.5%
目安量
1000mg
 
14位 ハタケシメジ/生 64mg
6.4%
目安量
1000mg
 
15位 生シイタケ/原木栽培/生 61mg
6.1%
目安量
1000mg
 
16位 生マイタケ/生 54mg
5.4%
目安量
1000mg
 
17位 マツタケ/生 40mg
4%
目安量
1000mg
 
18位 アラゲキクラゲ/生 16mg
1.6%
目安量
1000mg
 
  • 一定の比率・計算式等で生成した値を含む
  • 食材名は出典から変更している場合があります
目標量
生活習慣病の予防のために現在の日本人が当面の目標とすべき摂取量。
推奨量
ほとんどの人が充足している量。
目安量
十分な科学的根拠が得られず、推定平均必要量と推奨量が設定できない場合に設定した値。
一定の栄養状態を維持するのに十分な量であり、目安量以上を摂取している場合は不足のリスクはほとんどない。
推定平均必要量
半数の人が必要量を満たす量。
本サイトでは未使用。
出典:日本食品標準成分表(八訂) 2020年
出典:日本人の食事摂取基準 2020年