サツマイモ さつまいも 薩摩芋
サツマイモの概要
名前 | サツマイモ |
漢字 | 薩摩芋 |
別名(例) |
甘藷(カンショ) 唐芋(カライモ) 琉球芋(リュウキュウイモ) |
サツマイモは甘味の強い芋で肥大化した根(主根)を食べます。
掘りたては甘味が少なく、貯蔵して甘味を増してから出荷されます。
サツマイモは痩せた土地でも育つため世界中で栽培されています。
肥料を与えすぎると収穫量が逆に減ってしまうそうです。
一般的には「さつまいも」の名称が使用されますが、作物名としては「甘藷(かんしょ)」を使用することが多いようです。
選び方のポイント
太すぎると火の通りが悪いため、直径が4~5センチ程度のものを選ぶと良いでしょう。
ネットリとした液体が染み出しているものは蜜が多く、甘みが強いと考えられます。
食べ方・調理のポイント
サツマイモは調理方法で大きく味(甘味)が変わります。
65℃~75℃(内部温度)前後でじっくり加熱すると糖化して甘くなります。
糖化時間は10分で良いのですが、中心部の温度上昇に時間がかかるので、大きさにも依りますが30以上かけてじっくり加熱します。
逆に、甘くしたくない場合は電子レンジ・蒸し器・油で揚げる等で一気に過熱するとサッパリした味になります。
保存のポイント
保存場所 |
通常:常温(冷暗所) 夏:冷蔵庫(野菜室) |
保存日数(目安) | 2週間~1ヶ月程度 |
空気穴を空けた紙袋等に入れて常温(冷暗所)に保存します。
適温は12~15℃であり、これを下回る場合や18℃以上ではキッチンペーパー等にくるんで保存します。
18℃以上では発芽して味が落ちてしまいます。
冷蔵庫に入れると低温障害を起こします。
また、ポリ袋に入れたままにしないようにします。
甘味が弱い場合や芋掘り後は2週間~1か月程度保存すると甘味が強くなります。
焼き芋
サツマイモの一番美味しい食べ方が焼き芋ではないでしょうか?
太さにも依りますが、200℃で60分、160℃で90分程度を目安にします。
60分以上加熱する場合はパサパサするのでアルミホイルに包むと良いでしょう。
なお、焼き芋は糊化したデンプンがビタミンCを保護するので加熱しても壊れにくく、煮た場合等に比べて栄養面で優れます。
サツマイモの旬
サツマイモの収穫は夏から行われますが、2~3か月程度貯蔵して甘味が増す秋~冬が旬となります。
また、貯蔵技術の向上により通年で流通しています。
食材 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||
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サツマイモ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
サツマイモ/貯蔵物 |
サツマイモの栄養
やせた土地でも育つにも関わらず芋の中で栄養価は上位に入ります。
ビタミンE、ビタミンE6、葉酸、パントテン酸、ビタミンC、銅を多く含んでいます。
特にパントテン酸は芋の中で最も多く含んでいます。
また、皮にも栄養があるので皮ごと食べると良いでしょう。
なお、サツマイモは食物繊維が多いと言われ、芋のなかでそれは正しいのですが、野菜や果物等を含めた全体で考えるとそうでもありません。
食材を選択 | |
年齢 | |
性別 |
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可食部重量(g) | |
重さの種類 |
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項目 | 成分値 | 接種基準(割合) | ||
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エネルギー |
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タンパク質 |
-
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脂 質 |
脂質 |
-
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脂 肪 酸 |
飽和 |
-
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一価不飽和 | - | |||
多価不飽和 |
-
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多価不飽和(n-3) |
-
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|||
多価不飽和(n-6) |
-
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コレステロール | - | |||
炭 水 化 物 |
炭水化物 |
-
|
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食 物 繊 維 |
水溶性 |
-
|
||
不溶性 |
-
|
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総量 |
-
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項目 | 成分値 | 接種基準(割合) | ||
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脂 溶 性 |
ビタミンA (レチノール活性当量) |
-
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ビタミンD |
-
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ビタミンE (α-トコフェロール) |
-
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ビタミンK |
-
|
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水 溶 性 |
ビタミンB1 |
-
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|
ビタミンB2 |
-
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ナイアシン | - | |||
ナイアシン当量 |
-
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ビタミンB6 |
-
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ビタミンB12 |
-
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葉酸 |
-
|
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パントテン酸 |
-
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ビオチン |
-
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ビタミンC |
-
|
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- 一定の比率・計算式等で生成した値を含む
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 目標量
- 生活習慣病の予防のために現在の日本人が当面の目標とすべき摂取量。
- 推奨量
- ほとんどの人が充足している量。
- 目安量
-
十分な科学的根拠が得られず、推定平均必要量と推奨量が設定できない場合に設定した値。
一定の栄養状態を維持するのに十分な量であり、目安量以上を摂取している場合は不足のリスクはほとんどない。 - 推定平均必要量
-
半数の人が必要量を満たす量。
本サイトでは未使用。 - 耐容上限量
- 健康障害をもたらすリスクがないとみなされる習慣的な摂取量の上限。
- -(ハイフン)
- 未測定。
- 0(ゼロ)
-
食品成分表の最小記載量の1/10(ヨウ素、セレン、クロム及びモリブデンにあっては3/10、ビオチンにあっては4/10。以下同じ)未満又は検出されなかったことを示す。
食塩相当量の0は算出値が最小記載量(0.1g)の5/10未満であることを示す。 - Tr(微量、トレース)
-
最小記載量の1/10以上含まれているが5/10未満であることを示す。
- ( )カッコつきの数字
-
諸外国の食品成分表の収載値や原材料配合割合レシピ等を基に推計した場合を示す。
出典:日本人の食事摂取基準 2020年
サツマイモの産地
産地が偏っていますが、水はけの良い火山灰を含んだ土地が適していることと、他の作物より台風に強いことが関係しているようです。
食材名 | サツマイモ |
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 出典で「…」「×」「不明」「nc」「-」「---」等とされているものは0(ゼロ)と表示しています
農薬・窒素成分の影響
農薬影響 | 小 |
窒素影響 | 小 |
有機栽培 (オーガニック) を推奨するか |
不要 |
芋は地下で育つため農薬の心配は少ないです。
サツマイモは肥料もそれ程与えないため、窒素残留も心配する必要はありません。
農薬・窒素成分の使用量(慣行レベル)
食材 | 化学合成農薬 平均成分回数 |
化学肥料 平均窒素成分 (kg/10a) |
集計範囲 |
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サツマイモ | 8.5 | 5.1 | 36都道府県 |
- 季節や作型等の値を平均しています
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 成分回数
- 化学合成農薬の成分毎の回数。(例:除草剤1種・殺虫剤2種を散布⇒成分回数3回)