ヤマブシタケ やまぶしたけ 山伏茸
ヤマブシタケの概要
名前 | ヤマブシタケ |
漢字 | 山伏茸 |
ヤマブシタケは日本全国に自生する、細く柔らかい針で覆われたフワフワした変わったキノコです。
若いうちは色が白く、成長するにつれて淡い茶色っぽくなってきます。
白くて丸い形が山伏の胸に付ける飾りの「梵天(ぼんてん)」に似ていることから「山伏茸(やまぶしたけ)」と名付けtられたとされています。
フワフワした柔らかい食感で、汁物にすると隙間に入り込んだ汁がジュワーっと染み出してくる感じがとても美味しいキノコです。
天然物は苦みが強い場合がありますが、栽培物は苦みが少なくなるように栽培されています。
天然物は生での入手が難しく、主に乾燥品として流通しています。
なお、ヤマブシタケには認知症の予防と症状の改善効果が期待される「ヘリセノン」や、免疫機能の向上や抗がん作用があるとされるβ-グルカンを多く含んでいます。
このため健康食品としてやサプリメントにも使用されています。
選び方のポイント
ヤマブシタケは色が白いものを選びます。
意外と茶色っぽくなっていることが多く、エグミというか苦みが出てきます。
また、袋に水滴が付いているものは保存期間が短くなるので避けましょう。
食べ方・調理のポイント
キノコを洗うと風味が落ち、菌床栽培のキノコは洗う必要がないと言われています。
しかし、稀にゴミ等が付着しているので気になる場合はサッと洗うに留めます。
洗う場合は3~4%の塩水を使うと水分が含まれるのを防止する効果があります。
洗った場合は軽く絞って水気を切ります。
ヤマブシタケの石突きは収穫の際に付いてくるおが屑なので石突きを切り取ります。
キノコは生では食べられないので必ず加熱します。
汁物(煮物)にすると隙間に汁が入り込んで味が良くしみ込みます。
保存のポイント
保存場所 | 冷蔵庫 |
保存日数(目安) | 5~7日程度 |
パックのまま冷蔵庫に保存します。
野菜室でも構いませんが、温度が高いため冷蔵庫より保存期間が短くなります。
パックを開けてしまった場合や水滴が付いている場合は、水滴を拭いてからポリ袋等に入れて保存します。
ヤマブシタケの旬
ヤマブシタケの旬は主に秋ですが、原木栽培では春~初夏にかけても収穫することができます。
天然物はシカに食べられてしまうこともあり幻のキノコと呼ばれています。
菌床栽培されたものは通年で流通しています。
食材 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||
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ヤマブシタケ/天然・原木栽培 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ヤマブシタケ/菌床栽培 |
ヤマブシタケの産地
ヤマブシタケは生産量がまだまだ少ないキノコですが、特に長野県の生産量が増えてきています。
食材名 | ヤマブシタケ |
- 食材名は出典から変更している場合があります
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農薬・窒素成分の影響
農薬影響 | 無し |
窒素影響 | 無し |
有機栽培 (オーガニック) を推奨するか |
不要 |
キノコには農薬や窒素残留の心配はありません。