食物繊維(総量)

難消化性の炭水化物の一部を食物繊維と呼んでいます。
体内に吸収されない事で、消化管機能や腸の蠕動(ぜんどう)運動の促進、栄養素の吸収を緩慢にする等の生理作用が知られています。

不溶性と水溶性の食物繊維では生理作用に違いがあり、2：1での接種が望ましいとされています。

食物繊維(総量)を多く含む食材(穀類)

食物繊維(総量)を多く含む食材(穀類)の順位(50位まで)と可食部100gあたりの成分値を表示しています。
1日に必要な栄養を簡単に判断できるように日本人の食事接種基準をどの程度満たすかも表示しています。

摂取基準の値は以下の条件で算出しています。
女性も基本的にはこの条件で充足しますが、生理や妊娠の有無等で必要な摂取量は変わります。

男性
18才
身体活動レベル：普通

なお、この一覧は基本的に調理前の素材に限定しており、加工品、調理済み等のデータは除いています。
まだ説明を追加していない食材が多いですが、説明を記載済みの食材であれば食材名のリンクより食材の詳細を調べることができます。
詳細ページでは栄養成分全体（タンパク質、ビタミン、ミネラル等）を表示しており、年齢・性別による違いや、調理済みの場合等も調べることができます。

順位	食材名	成分値(/100g)	接種基準(割合)
1位	コムギ/玄穀/普通	14.0g	66.7% 目標量 21g以上
2位	押麦(オオムギ)/乾	12.2g	58.1% 目標量 21g以上
3位	コムギ/玄穀/硬質	11.4g	54.3% 目標量 21g以上
4位	コムギ/玄穀/軟質	11.2g	53.3% 目標量 21g以上
5位	七分つき押麦(オオムギ)	10.3g	49% 目標量 21g以上
6位	モロコシ/玄穀	9.7g	46.2% 目標量 21g以上
7位	トウモロコシ/白色種/玄穀	9.0g	42.9% 目標量 21g以上
7位	トウモロコシ/黄色種/玄穀	9.0g	42.9% 目標量 21g以上
9位	米粒麦(オオムギ)	8.7g	41.4% 目標量 21g以上
10位	アマランサス/玄穀	7.4g	35.2% 目標量 21g以上
11位	コメ(赤米)/水稲/穀粒	6.5g	31% 目標量 21g以上
12位	キヌア/玄穀	6.2g	29.5% 目標量 21g以上
13位	コメ(黒米)/水稲/穀粒	5.6g	26.7% 目標量 21g以上
14位	モロコシ/精白粒	4.4g	21% 目標量 21g以上
15位	ヒエ/精白粒	4.3g	20.5% 目標量 21g以上
16位	アワ/精白粒	3.3g	15.7% 目標量 21g以上
17位	コメ(発芽玄米)/水稲/穀粒	3.1g	14.8% 目標量 21g以上
18位	コメ(玄米)/水稲/穀粒	3.0g	14.3% 目標量 21g以上
19位	キビ/精白粒	1.6g	7.6% 目標量 21g以上
20位	コメ(半つき米)/水稲/穀粒	1.4g	6.7% 目標量 21g以上
21位	コメ(胚芽精米)/水稲/穀粒	1.3g	6.2% 目標量 21g以上
22位	コメ(七分つき米)/水稲/穀粒	0.9g	4.3% 目標量 21g以上
23位	ハトムギ/精白粒	0.6g	2.9% 目標量 21g以上
24位	コメ(精白米：インディカ米)/水稲/穀粒	0.5g	2.4% 目標量 21g以上
24位	コメ(精白米：うるち米)/水稲/穀粒	0.5g	2.4% 目標量 21g以上
24位	コメ(精白米：もち米)/水稲/穀粒	(0.5)g	2.4% 目標量 21g以上

一定の比率・計算式等で生成した値を含む
食材名は出典から変更している場合があります

目標量: 生活習慣病の予防のために現在の日本人が当面の目標とすべき摂取量。
推奨量: ほとんどの人が充足している量。
目安量: 十分な科学的根拠が得られず、推定平均必要量と推奨量が設定できない場合に設定した値。
一定の栄養状態を維持するのに十分な量であり、目安量以上を摂取している場合は不足のリスクはほとんどない。
推定平均必要量: 半数の人が必要量を満たす量。
本サイトでは未使用。

出典：日本食品標準成分表(八訂) 2020年
出典：日本人の食事摂取基準 2020年