ビタミン/ナイアシン当量

ナイアシン当量はナイアシン(ニコチン酸相当量)と、タンパク質の一種であるトリプトファンから体内での合成値を合計した値です。

ナイアシンの成分値はニコチン酸相当量で示され、食事接種基準はナイアシン当量で示されています。

ナイアシン当量は以下の計算式で算出することもできます。
ナイアシン当量(mgNE)
＝ナイアシン(mg)＋(トリプトファン(mg)／60)
＝ナイアシン(mg)＋(タンパク質(g)／6000)

ナイアシンが不足すると、ペラグラと呼ばれる欠乏症が発症し、皮膚炎、下痢、精神神経症状等の症状が知られています。

ビタミン/ナイアシン当量を多く含む食材(穀類)

ビタミン/ナイアシン当量を多く含む食材(穀類)の順位(50位まで)と可食部100gあたりの成分値を表示しています。
1日に必要な栄養を簡単に判断できるように日本人の食事接種基準をどの程度満たすかも表示しています。

摂取基準の値は以下の条件で算出しています。
女性も基本的にはこの条件で充足しますが、生理や妊娠の有無等で必要な摂取量は変わります。

男性
18才
身体活動レベル：普通

なお、この一覧は基本的に調理前の素材に限定しており、加工品、調理済み等のデータは除いています。
まだ説明を追加していない食材が多いですが、説明を記載済みの食材であれば食材名のリンクより食材の詳細を調べることができます。
詳細ページでは栄養成分全体（タンパク質、ビタミン、ミネラル等）を表示しており、年齢・性別による違いや、調理済みの場合等も調べることができます。

順位	食材名	成分値(/100g)	接種基準(割合)
1位	コムギ/玄穀/普通	8.9mg	59.3% 推奨量 15mg
2位	コメ(黒米)/水稲/穀粒	8.2mg	54.7% 推奨量 15mg
3位	コムギ/玄穀/硬質	8.0mg	53.3% 推奨量 15mg
3位	コメ(玄米)/水稲/穀粒	8.0mg	53.3% 推奨量 15mg
3位	モロコシ/玄穀	(8.0)mg	53.3% 推奨量 15mg
6位	コメ(赤米)/水稲/穀粒	6.9mg	46% 推奨量 15mg
7位	コムギ/玄穀/軟質	6.7mg	44.7% 推奨量 15mg
8位	アワ/精白粒	6.4mg	42.7% 推奨量 15mg
8位	コメ(発芽玄米)/水稲/穀粒	6.4mg	42.7% 推奨量 15mg
10位	キビ/精白粒	6.2mg	41.3% 推奨量 15mg
11位	七分つき押麦(オオムギ)	(5.8)mg	38.7% 推奨量 15mg
12位	コメ(半つき米)/水稲/穀粒	(5.1)mg	34% 推奨量 15mg
13位	モロコシ/精白粒	(5.0)mg	33.3% 推奨量 15mg
13位	押麦(オオムギ)/乾	5.0mg	33.3% 推奨量 15mg
15位	コメ(胚芽精米)/水稲/穀粒	4.2mg	28% 推奨量 15mg
16位	キヌア/玄穀	4.0mg	26.7% 推奨量 15mg
16位	米粒麦(オオムギ)	(4.0)mg	26.7% 推奨量 15mg
18位	アマランサス/玄穀	(3.8)mg	25.3% 推奨量 15mg
19位	コメ(七分つき米)/水稲/穀粒	(3.2)mg	21.3% 推奨量 15mg
20位	コメ(精白米：もち米)/水稲/穀粒	3.1mg	20.7% 推奨量 15mg
21位	トウモロコシ/白色種/玄穀	(3.0)mg	20% 推奨量 15mg
21位	トウモロコシ/黄色種/玄穀	(3.0)mg	20% 推奨量 15mg
23位	コメ(精白米：インディカ米)/水稲/穀粒	2.9mg	19.3% 推奨量 15mg
24位	コメ(精白米：うるち米)/水稲/穀粒	2.6mg	17.3% 推奨量 15mg
25位	ヒエ/精白粒	2.3mg	15.3% 推奨量 15mg
26位	ハトムギ/精白粒	1.7mg	11.3% 推奨量 15mg

一定の比率・計算式等で生成した値を含む
食材名は出典から変更している場合があります

目標量: 生活習慣病の予防のために現在の日本人が当面の目標とすべき摂取量。
推奨量: ほとんどの人が充足している量。
目安量: 十分な科学的根拠が得られず、推定平均必要量と推奨量が設定できない場合に設定した値。
一定の栄養状態を維持するのに十分な量であり、目安量以上を摂取している場合は不足のリスクはほとんどない。
推定平均必要量: 半数の人が必要量を満たす量。
本サイトでは未使用。

出典：日本食品標準成分表(八訂) 2020年
出典：日本人の食事摂取基準 2020年