カリウム

カリウムは神経伝達、浸透圧の維持(塩分濃度の調整)、ナトリウムによる血圧上昇の抑制等に関与しています。
体内に存在するミネラルのうち、カルシウム、リンに次いで3番目の量を占めています。

カリウムが不足すると、夏バテ、食欲不振等のリスクが知られています。
植物・動物等に豊富に含まれているため、通常の食事で不足する事は基本的にはありません。
ただ、食塩を過剰に摂取するとカリウムが失われてしまうため不足する事があります。

カリウムを多く摂取すると、高血圧や脳卒中の予防、骨密度の増加につながるとされています。
ただし、腎臓に障害がある場合は尿への排泄ができなくなるため過剰な接種は控える必要があります。

カリウムを多く含む食材(穀類)

カリウムを多く含む食材(穀類)の順位(50位まで)と可食部100gあたりの成分値を表示しています。
1日に必要な栄養を簡単に判断できるように日本人の食事接種基準をどの程度満たすかも表示しています。

摂取基準の値は以下の条件で算出しています。
女性も基本的にはこの条件で充足しますが、生理や妊娠の有無等で必要な摂取量は変わります。

男性
18才
身体活動レベル：普通

なお、この一覧は基本的に調理前の素材に限定しており、加工品、調理済み等のデータは除いています。
まだ説明を追加していない食材が多いですが、説明を記載済みの食材であれば食材名のリンクより食材の詳細を調べることができます。
詳細ページでは栄養成分全体（タンパク質、ビタミン、ミネラル等）を表示しており、年齢・性別による違いや、調理済みの場合等も調べることができます。

順位	食材名	成分値(/100g)	接種基準(割合)
1位	アマランサス/玄穀	600mg	20% 目標量 3000mg以上目安量 2500mg
2位	モロコシ/玄穀	590mg	19.7% 目標量 3000mg以上目安量 2500mg
3位	キヌア/玄穀	580mg	19.3% 目標量 3000mg以上目安量 2500mg
4位	コムギ/玄穀/普通	440mg	14.7% 目標量 3000mg以上目安量 2500mg
5位	モロコシ/精白粒	410mg	13.7% 目標量 3000mg以上目安量 2500mg
6位	コムギ/玄穀/軟質	390mg	13% 目標量 3000mg以上目安量 2500mg
7位	コムギ/玄穀/硬質	340mg	11.3% 目標量 3000mg以上目安量 2500mg
8位	アワ/精白粒	300mg	10% 目標量 3000mg以上目安量 2500mg
9位	コメ(赤米)/水稲/穀粒	290mg	9.7% 目標量 3000mg以上目安量 2500mg
9位	トウモロコシ/白色種/玄穀	290mg	9.7% 目標量 3000mg以上目安量 2500mg
9位	トウモロコシ/黄色種/玄穀	290mg	9.7% 目標量 3000mg以上目安量 2500mg
12位	コメ(黒米)/水稲/穀粒	270mg	9% 目標量 3000mg以上目安量 2500mg
13位	ヒエ/精白粒	240mg	8% 目標量 3000mg以上目安量 2500mg
14位	コメ(玄米)/水稲/穀粒	230mg	7.7% 目標量 3000mg以上目安量 2500mg
15位	七分つき押麦(オオムギ)	220mg	7.3% 目標量 3000mg以上目安量 2500mg
16位	押麦(オオムギ)/乾	210mg	7% 目標量 3000mg以上目安量 2500mg
17位	キビ/精白粒	200mg	6.7% 目標量 3000mg以上目安量 2500mg
18位	米粒麦(オオムギ)	170mg	5.7% 目標量 3000mg以上目安量 2500mg
19位	コメ(発芽玄米)/水稲/穀粒	160mg	5.3% 目標量 3000mg以上目安量 2500mg
20位	コメ(半つき米)/水稲/穀粒	150mg	5% 目標量 3000mg以上目安量 2500mg
20位	コメ(胚芽精米)/水稲/穀粒	150mg	5% 目標量 3000mg以上目安量 2500mg
22位	コメ(七分つき米)/水稲/穀粒	120mg	4% 目標量 3000mg以上目安量 2500mg
23位	コメ(精白米：もち米)/水稲/穀粒	97mg	3.2% 目標量 3000mg以上目安量 2500mg
24位	コメ(精白米：うるち米)/水稲/穀粒	89mg	3% 目標量 3000mg以上目安量 2500mg
25位	ハトムギ/精白粒	85mg	2.8% 目標量 3000mg以上目安量 2500mg
26位	コメ(精白米：インディカ米)/水稲/穀粒	68mg	2.3% 目標量 3000mg以上目安量 2500mg

一定の比率・計算式等で生成した値を含む
食材名は出典から変更している場合があります

目標量: 生活習慣病の予防のために現在の日本人が当面の目標とすべき摂取量。
推奨量: ほとんどの人が充足している量。
目安量: 十分な科学的根拠が得られず、推定平均必要量と推奨量が設定できない場合に設定した値。
一定の栄養状態を維持するのに十分な量であり、目安量以上を摂取している場合は不足のリスクはほとんどない。
推定平均必要量: 半数の人が必要量を満たす量。
本サイトでは未使用。

出典：日本食品標準成分表(八訂) 2020年
出典：日本人の食事摂取基準 2020年