イチョウイモ いちょういも 銀杏芋

イチョウイモの概要

名前 イチョウイモ
漢字 銀杏芋
別名(例) 山芋(ヤマイモ)
大和芋(ヤマトイモ)
手芋(テイモ)

イチョウイモはヤマノイモの一種で、肥大化した根を食べます。
銀杏(いちょう)の葉のような形をしていることから「銀杏芋(いちょういも)」と呼ばれています。
ただ、地域によっては「大和芋(やまといも)」と呼ばれており、特に関東では公式にもヤマトイモと呼ぶことが多いようです。

イチョウイモ(ヤマトイモ)はイチョウの形をしたバチ型と、棒型の二つの形状があり、棒型の方が扱いやすく人気があります。
ナガイモとヤマトイモ(ツクネイモ)の中間的な存在で、ヌメリの強さと味のバランスに優れています。
ヤマノイモの中で価格と味のバランスが最も優れているのではないでしょうか?

最近は真空パックで長期間保存できるようにした状態で通年で売られています。

選び方のポイント

最近は棒型の方が扱いが多いようで、皮を剥いてトロロにする場合は棒型を選ぶと良いでしょう。
バチ型は皮を剥きにくいのですが一気にすれるので、皮ごとトロロにする場合はバチ型を選ぶと良いでしょう。

食べ方・調理のポイント

ヒゲ根はコンロ等で火で焼いて取り除きます(多少残っても構いません)。
皮も食べられますが、食感や色が気になる場合は剥いてしまいます。

芋には珍しく生で食べられますが、トロロにする場合はヌメリが強いので出汁等で伸ばすと良いでしょう。

なお、芋に含まれるシュウ酸カルシウムは皮膚に触れると痒くなり、かぶれることもあります。
ゴム手袋をするか酢水を手に付けながら作業するとカユくなりにくいです。

保存のポイント

保存場所 丸ごと(通常):常温(冷暗所)
丸ごと(夏):冷蔵庫(野菜室)
カット:冷蔵庫(野菜室)
保存日数(目安) 丸ごと:1ヶ月程度
カット:1週間程度

丸ごとの場合は紙袋等に入れて常温(冷暗所)に保存します。
カットされたものは冷蔵庫(野菜室)に保存します。

25℃を超える場合は冷蔵庫(野菜室)に保存します。
すり下ろしたり切った場合は冷蔵庫(野菜室)に保存します。

カットされているものは断面が黒くなることがありますが、酢水につけるか、ラップで断面を覆って空気を遮断すると酸化を抑えて白く保つことができます。

ヤマノイモの種類と呼び名

ヤマノイモは大きく三つの種に分かれます。

  • 自然薯(じねんじょ)
  • 長芋(ながいも)
  • 大薯(だいじょ)

ジネンジョは日本の在来品種で、ナガイモは中国が原産の異なる品種です。

ナガイモは更に三つの品種群に分かれます。

  • ナガイモ群
  • イチョウイモ群(ヤマトイモ)
  • ヤマトイモ群(ツクネイモ)

「イチョウイモ」と呼ぶ場合は「ナガイモ/イチョウイモ群」を指します。
また、ヤマトイモとイチョウイモは呼び方が地域によって異なり混同されています。

ヤマノイモのことを山芋(ヤマイモ)と呼ぶことがあり、明確な定義はないようです。
ただ、次のように使い分けることがあります。

  • 栽培物をヤマイモ、天然物をヤマノイモ
  • ナガイモ(ナガイモ群、イチョウイモ群、ヤマトイモ群)をヤマイモ、ジネンジョをヤマノイモ

ちなみに、ダイジョも九州の一部地域でツクネイモと呼びます。
ややこしいですね。