アロエ
アロエの概要
アロエはアフリカからアラビア半島の温暖な地域に生息する乾燥に強い多肉植物(葉に水を蓄える植物)です。
葉の中のゼリー状の葉肉に水分を蓄えることで乾燥に強く、雨の少ない地域でも生息できます。
一般に食用となるのは「アロエベラ」と「キダチアロエ」で、葉肉の柔らかい透明でゼリー状の部分を食べます。
葉肉は強い味やクセがないのですが、ヌメリがありツルリとした食感がします。
アロエはほぼ全種がワシントン条約で保護されており輸入が規制されています。
その中で肉厚なアロエベラは唯一輸入が規制されておらず、食用として栽培されています。
キダチアロエは観賞用として栽培されることも多いですが、一部は食用としても栽培されています。
選び方のポイント
アロエは長期保存ができるため古いものが売られていることがあります。
葉の肉厚の部分を触ってへこむものは避けましょう。
食べ方・調理のポイント
アロエは大量に食べるものでもないため、まずは必要な大きさに切って残りはラップで断面を保護して保存しておきます。
切り口から黄色い液(苦味成分)が出てきた場合は洗い流します。
次に、緑の表皮を包丁切り取るのですが、ゼリー状の部分と皮の境界は固いスジがあり、皮はとても苦く青臭いので厚めに切り取ります。
なお、表皮に含まれるアロインは薬事法で医薬品に指定されており、副作用もあるので接種しないようにしましょう。
ゼリー状の部分は生でも食べられますが、ネバリが強くヌメヌメしており、青臭さが残っていることがあります。
茹でてから食べる方がヌメリや青臭さが抜けて食べやすくなります。
保存のポイント
保存場所 | 冷蔵庫(野菜室) |
保存日数(目安) |
皮つき:1ヶ月程度 ゼリー部のみ:1週間程度 |
酸化防止のために断面をラップで空気に触れないようにし、ポリ袋等に入れて冷蔵庫(野菜室)に保存します。
アロエの旬
アロエは本来は温暖な気候の植物なので、活発化する夏~秋が旬となります。
氷点下の寒冷に耐えられないため、日本では沖縄等の温暖な地域を除いてハウス栽培が多いようです。
食材 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||
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アロエ |
アロエの栄養
アロエの可食部であるゼリー状の葉肉はほとんどが水分で構成されており、栄養の摂取はそれ程期待できないでしょう。
アロエには火傷に効いたり、免疫力の向上、美肌等、様々な効果がうたわれているため不思議に思うかもしれません。
しかし、医薬品を除いて科学的な定説はなく効果には疑問が残ります。
アロエベラやキダチアロエも効果があると言われていますが、薬用としては「ソコトラアロエ」「キュラソーアロエ」「ケープアロエ」等が用いられます。
食材名 | アロエ/生 |
年齢 | |
性別 |
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可食部重量(g) | |
重さの種類 |
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項目 | 成分値 | 接種基準(割合) | ||
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エネルギー |
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タンパク質 |
-
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脂 質 |
脂質 |
-
|
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脂 肪 酸 |
飽和 |
-
|
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一価不飽和 | - | |||
多価不飽和 |
-
|
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多価不飽和(n-3) |
-
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多価不飽和(n-6) |
-
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コレステロール | - | |||
炭 水 化 物 |
炭水化物 |
-
|
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食 物 繊 維 |
水溶性 |
-
|
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不溶性 |
-
|
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総量 |
-
|
項目 | 成分値 | 接種基準(割合) | ||
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脂 溶 性 |
ビタミンA (レチノール活性当量) |
-
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ビタミンD |
-
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ビタミンE (α-トコフェロール) |
-
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ビタミンK |
-
|
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水 溶 性 |
ビタミンB1 |
-
|
|
|
ビタミンB2 |
-
|
|
||
ナイアシン | - | |||
ナイアシン当量 |
-
|
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ビタミンB6 |
-
|
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ビタミンB12 |
-
|
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葉酸 |
-
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パントテン酸 |
-
|
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ビオチン |
-
|
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ビタミンC |
-
|
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- 一定の比率・計算式等で生成した値を含む
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 目標量
- 生活習慣病の予防のために現在の日本人が当面の目標とすべき摂取量。
- 推奨量
- ほとんどの人が充足している量。
- 目安量
-
十分な科学的根拠が得られず、推定平均必要量と推奨量が設定できない場合に設定した値。
一定の栄養状態を維持するのに十分な量であり、目安量以上を摂取している場合は不足のリスクはほとんどない。 - 推定平均必要量
-
半数の人が必要量を満たす量。
本サイトでは未使用。 - 耐容上限量
- 健康障害をもたらすリスクがないとみなされる習慣的な摂取量の上限。
- -(ハイフン)
- 未測定。
- 0(ゼロ)
-
食品成分表の最小記載量の1/10(ヨウ素、セレン、クロム及びモリブデンにあっては3/10、ビオチンにあっては4/10。以下同じ)未満又は検出されなかったことを示す。
食塩相当量の0は算出値が最小記載量(0.1g)の5/10未満であることを示す。 - Tr(微量、トレース)
-
最小記載量の1/10以上含まれているが5/10未満であることを示す。
- ( )カッコつきの数字
-
諸外国の食品成分表の収載値や原材料配合割合レシピ等を基に推計した場合を示す。
出典:日本人の食事摂取基準 2020年
農薬・窒素成分の影響
農薬影響 | 無し |
窒素影響 | 無し |
有機栽培 (オーガニック) を推奨するか |
不要 |
アロエは病害虫に強いためほとんど農薬を必要としません。
また、窒素肥料の使用も少ない安全な食材です。
農薬・窒素成分の使用量(慣行レベル)
食材 | 化学合成農薬 平均成分回数 |
化学肥料 平均窒素成分 (kg/10a) |
集計範囲 |
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食用アロエ | 0 | 10 | 1都道府県 |
- 季節や作型等の値を平均しています
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 成分回数
- 化学合成農薬の成分毎の回数。(例:除草剤1種・殺虫剤2種を散布⇒成分回数3回)
窒素成分の残留値
体重(kg) |
食材 | 出典 | 窒素残留 (mg/100g) |
窒素許容量 (mg/日) |
食材許容量 (g/日) |
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アロエ/生 | 日本食品標準成分表(八訂) 2020年 | 0 |
- WHOが定める1日の許容摂取量(ADI)は体重1㎏に対して3.7mg
- 0は10mg/100g未満を意味します
- Trや(Tr)は10~50mg/100gを意味し、最大値の50mg/100gとして計算しています
- 窒素残留は単位をmg/100gに統一しているため出典と値が異なります
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 葉物は茹でる等で最大で半分程度に低減できると言われています