モヤシ もやし 萌やし
モヤシの概要
名前 | モヤシ |
漢字 | 萌やし |
モヤシはダイズや緑豆、黒豆(ブラックマッペ)等の豆の発芽したばかりの新芽を食べる野菜です。
発芽したばかりの新芽のことをスプラウトと呼び、成長した野菜にはない栄養が含まれているため注目されています。
モヤシはスプラウトの中でも価格が安く、量も多いため広く食べられています。
ダイズの新芽がモヤシであると思われていることが多いですが、最も普及しているのは緑豆のモヤシです。
モヤシは畑等で育てるわけではなく、工場の中で暗い箱に豆を入れ、水をかけて数日経過するとモヤシが出来上がります。
そのため、農薬等を使わない安全性の高い野菜でもあります。
選び方のポイント
モヤシは種類によって味に特徴があります。
最も一般的なのは緑豆モヤシで、軸が太く歯ごたえがあります。
黒豆(ブラックマッペ)モヤシは軸は細くいですが、シャキシャキした食感と甘みがあります。
ダイズモヤシは豆の部分も美味しく食べられ甘みが強く煮崩れしにくいですが、価格が高いのが難点です。
アルファルファモヤシは細い糸状をしており、生のままサラダに入れて食べることが多いでしょうか。
以上から、炒め物等にする場合は緑豆かブラックマッペを、しっかり加熱する場合はダイズを、生食する場合はアルファルファを選ぶと良いでしょう。
食べ方・調理のポイント
モヤシは調理前に水に浸けておくとシャキっとします。
ヒゲ根を取ると食感が良くなりますが、手間が多いこともありそこまで気にする必要はないでしょう。
モヤシは火が通りやすいため加熱時間は1~2分程度に抑えます。
ただし、ダイズモヤシは豆にも火を通す必要があるため、しっかりと加熱します。
アルファルファモヤシはサラダ等に入れて生食します。
保存のポイント
保存場所 | 冷蔵庫、又は冷蔵庫(チルド) |
保存日数(目安) |
袋ごと:2~3日程度 水に浸ける:1週間程度 |
モヤシは袋のまま冷蔵庫、又は冷蔵庫(チルド)に保存します。
野菜室では温度が高すぎて保存には向きません。
また、密閉された袋のままよりは、爪楊枝等で上側に穴を空けてから保存すると保ちが良くなります。
長期間保存する場合はタッパ等にモヤシを入れ、モヤシ全体が浸かるまで水を入れて冷蔵庫に保存します。
水は2日ごとに取り替えます。
モヤシの旬
モヤシは豆に水をかければ数日でできあがるため、1年を通じて安定して流通しています。
食材 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||
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モヤシ |
モヤシの栄養
モヤシの種類によって栄養はかなり異なります。
栄養価が高いのは豆ごと食べるダイズモヤシと、アルファルファモヤシです。
アルファルファの方がビタミンのバランスが良く、ダイズの方が食物繊維やミネラルが多いようです。
緑豆とブラックマッペは豆を主体としないことも一因と思われますが、総じて栄養価は低いですがモリブデンを多く含んでいます。
食材を選択 | |
年齢 | |
性別 |
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可食部重量(g) | |
重さの種類 |
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項目 | 成分値 | 接種基準(割合) | ||
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エネルギー |
|
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タンパク質 |
-
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|||
脂 質 |
脂質 |
-
|
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脂 肪 酸 |
飽和 |
-
|
||
一価不飽和 | - | |||
多価不飽和 |
-
|
|||
多価不飽和(n-3) |
-
|
|||
多価不飽和(n-6) |
-
|
|||
コレステロール | - | |||
炭 水 化 物 |
炭水化物 |
-
|
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食 物 繊 維 |
水溶性 |
-
|
||
不溶性 |
-
|
|||
総量 |
-
|
項目 | 成分値 | 接種基準(割合) | ||
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脂 溶 性 |
ビタミンA (レチノール活性当量) |
-
|
||
ビタミンD |
-
|
|
||
ビタミンE (α-トコフェロール) |
-
|
|
||
ビタミンK |
-
|
|
||
水 溶 性 |
ビタミンB1 |
-
|
|
|
ビタミンB2 |
-
|
|
||
ナイアシン | - | |||
ナイアシン当量 |
-
|
|
||
ビタミンB6 |
-
|
|
||
ビタミンB12 |
-
|
|
||
葉酸 |
-
|
|
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パントテン酸 |
-
|
|
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ビオチン |
-
|
|
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ビタミンC |
-
|
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- 一定の比率・計算式等で生成した値を含む
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 目標量
- 生活習慣病の予防のために現在の日本人が当面の目標とすべき摂取量。
- 推奨量
- ほとんどの人が充足している量。
- 目安量
-
十分な科学的根拠が得られず、推定平均必要量と推奨量が設定できない場合に設定した値。
一定の栄養状態を維持するのに十分な量であり、目安量以上を摂取している場合は不足のリスクはほとんどない。 - 推定平均必要量
-
半数の人が必要量を満たす量。
本サイトでは未使用。 - 耐容上限量
- 健康障害をもたらすリスクがないとみなされる習慣的な摂取量の上限。
- -(ハイフン)
- 未測定。
- 0(ゼロ)
-
食品成分表の最小記載量の1/10(ヨウ素、セレン、クロム及びモリブデンにあっては3/10、ビオチンにあっては4/10。以下同じ)未満又は検出されなかったことを示す。
食塩相当量の0は算出値が最小記載量(0.1g)の5/10未満であることを示す。 - Tr(微量、トレース)
-
最小記載量の1/10以上含まれているが5/10未満であることを示す。
- ( )カッコつきの数字
-
諸外国の食品成分表の収載値や原材料配合割合レシピ等を基に推計した場合を示す。
出典:日本人の食事摂取基準 2020年
農薬・窒素成分の影響
農薬影響 | 小 |
窒素影響 | 小 |
有機栽培 (オーガニック) を推奨するか |
不要 |
モヤシは工場で水を含ませるだけで栽培できるため、農薬は使用していません。
また窒素残留もほとんどないため安全な野菜と言えます。
豆が有機栽培(オーガニック)等であるかも、そこまで拘る必要はないでしょう。
窒素成分の残留値
体重(kg) |
食材 | 出典 | 窒素残留 (mg/100g) |
窒素許容量 (mg/日) |
食材許容量 (g/日) |
---|---|---|---|---|
ブラックマッペモヤシ/生 | 日本食品標準成分表(八訂) 2020年 | 0 | ||
大豆モヤシ/生 | 日本食品標準成分表(八訂) 2020年 | 0 | ||
アルファルファモヤシ/生 | 日本食品標準成分表(八訂) 2020年 | Tr |
- WHOが定める1日の許容摂取量(ADI)は体重1㎏に対して3.7mg
- 0は10mg/100g未満を意味します
- Trや(Tr)は10~50mg/100gを意味し、最大値の50mg/100gとして計算しています
- 窒素残留は単位をmg/100gに統一しているため出典と値が異なります
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 葉物は茹でる等で最大で半分程度に低減できると言われています