スイートコーン
スイートコーンの概要
名前 | スイートコーン |
別名(例) |
未成熟トウモロコシ 唐黍(トウキビ) |
トウモロコシは成熟すると硬くなり穀物として扱われますが、未成熟な状態では柔らかく野菜として食べられています。
野菜として食べる未成熟なトウモロコシのうち、甘みの強い品種をスイートコーンと呼んでいます。
スイートコーンは多くの糖を含むため甘みが強い反面、鮮度が落ちるのがとても早い野菜です。
選び方のポイント
スイートコーンは収穫して半日ほどで甘さが半減してしまうため「朝採れ」等のその日に収穫したものを選びます。
味に大きく影響するのは鮮度であり、売り場で皮を捨てて良い場合は皮は捨ててしまって構いません。
また、トウモロコシを選ぶ場合はヒゲを見ます。
茶色いヒゲは完熟のサインであり、汚く見えるかもしれませんがヒゲが茶色いものを選びます。
また、ヒゲの本数と実の数は同じであるため、ヒゲが多いと実が詰まっていてお得です。
食べ方・調理のポイント
スイートコーンは鮮度落ちが早いので、購入後はすぐに調理します。
皮を剥いたらヒゲを綺麗に取り除きます。
スイートコーンは調理方法によって糖度は変わりません。
しかし、加熱方法でスイートコーンに含まれるデンプンが糊状に変化する糊化(こか)の具合で味が変わります。
デンプンが糊化するとジューシーになり、糊化しないとサッパリした味になります。
デンプンを糊化させてジューシーにするためには水から茹で、沸騰後3分程度で取り出します。
デンプンを糊化させないでサッパリさせるには、電子レンジ調理や、沸騰した状態から5分程度茹でます。
焼く場合は直接焼くよりも、一旦水から茹でてデンプンを糊化させた後に焼くとジューシーになります。
保存のポイント
保存場所 |
生:冷蔵庫(チルド) 茹でた後:冷蔵庫 |
保存日数(目安) |
生:1日以内 茹でた後:2~3日 |
スイートコーンは収穫した後でも呼吸により糖がデンプンに変化していきます。
常温では数時間で糖の減少が始まり、1日もすると甘さが半減してしまいます。
そのため、購入後はなるべく早く食べる必要があります。
一時的に生のまま保存する場合は、なるべく低い温度で保存する必要があるため冷蔵庫(チルド)に保存し、遅くとも1日以内には食べるようにします。
どうしても保存したい場合は、茹でる等の加熱することでスイートコーンの呼吸を止めて糖がデンプンに変わるのを防ぎ、ラップで包んで冷蔵庫に保存します。
スイートコーンの旬
スイートコーンは未成熟な状態で食べるトウモロコシであるため、夏の暑い時期が旬となります。
食材 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||
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スイートコーン |
スイートコーンの栄養
スイートコーンはナイアシン、葉酸、モリブデン、不溶性の食物繊維を多く含んでいます。
また、糖度が高いため、エネルギー(炭水化物)が野菜の中では上位に入ります。
食材を選択 | |
年齢 | |
性別 |
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可食部重量(g) | |
重さの種類 |
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項目 | 成分値 | 接種基準(割合) | ||
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エネルギー |
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タンパク質 |
-
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|||
脂 質 |
脂質 |
-
|
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脂 肪 酸 |
飽和 |
-
|
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一価不飽和 | - | |||
多価不飽和 |
-
|
|||
多価不飽和(n-3) |
-
|
|||
多価不飽和(n-6) |
-
|
|||
コレステロール | - | |||
炭 水 化 物 |
炭水化物 |
-
|
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食 物 繊 維 |
水溶性 |
-
|
||
不溶性 |
-
|
|||
総量 |
-
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項目 | 成分値 | 接種基準(割合) | ||
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脂 溶 性 |
ビタミンA (レチノール活性当量) |
-
|
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ビタミンD |
-
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ビタミンE (α-トコフェロール) |
-
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|
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ビタミンK |
-
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水 溶 性 |
ビタミンB1 |
-
|
|
|
ビタミンB2 |
-
|
|
||
ナイアシン | - | |||
ナイアシン当量 |
-
|
|
||
ビタミンB6 |
-
|
|
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ビタミンB12 |
-
|
|
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葉酸 |
-
|
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パントテン酸 |
-
|
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ビオチン |
-
|
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ビタミンC |
-
|
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- 一定の比率・計算式等で生成した値を含む
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 目標量
- 生活習慣病の予防のために現在の日本人が当面の目標とすべき摂取量。
- 推奨量
- ほとんどの人が充足している量。
- 目安量
-
十分な科学的根拠が得られず、推定平均必要量と推奨量が設定できない場合に設定した値。
一定の栄養状態を維持するのに十分な量であり、目安量以上を摂取している場合は不足のリスクはほとんどない。 - 推定平均必要量
-
半数の人が必要量を満たす量。
本サイトでは未使用。 - 耐容上限量
- 健康障害をもたらすリスクがないとみなされる習慣的な摂取量の上限。
- -(ハイフン)
- 未測定。
- 0(ゼロ)
-
食品成分表の最小記載量の1/10(ヨウ素、セレン、クロム及びモリブデンにあっては3/10、ビオチンにあっては4/10。以下同じ)未満又は検出されなかったことを示す。
食塩相当量の0は算出値が最小記載量(0.1g)の5/10未満であることを示す。 - Tr(微量、トレース)
-
最小記載量の1/10以上含まれているが5/10未満であることを示す。
- ( )カッコつきの数字
-
諸外国の食品成分表の収載値や原材料配合割合レシピ等を基に推計した場合を示す。
出典:日本人の食事摂取基準 2020年
スイートコーンの産地
スイートコーンは北海道の生産量が多いですが、常に北海道産が多く流通するわけではありません。
8~9月は北海道産が多く、他の地域は早い時期の6~7月に多く流通しています。
食材名 | スイートコーン |
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 出典で「…」「×」「不明」「nc」「-」「---」等とされているものは0(ゼロ)と表示しています
農薬・窒素成分の影響
農薬影響 | 小 |
窒素影響 | 無し |
有機栽培 (オーガニック) を推奨するか |
不要 |
スイートコーンは農薬の使用が少なめで、皮に覆われているので実への影響は少ないです。
窒素肥料の使用は多いですが、窒素残留がほとんどないため安全な野菜です。
農薬・窒素成分の使用量(慣行レベル)
食材 | 化学合成農薬 平均成分回数 |
化学肥料 平均窒素成分 (kg/10a) |
集計範囲 |
---|---|---|---|
スイートコーン | 8.9 | 30.1 | 38都道府県 |
未成熟トウモロコシ | 9.1 | 28 | 7都道府県 |
- 季節や作型等の値を平均しています
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 成分回数
- 化学合成農薬の成分毎の回数。(例:除草剤1種・殺虫剤2種を散布⇒成分回数3回)
窒素成分の残留値
体重(kg) |
食材 | 出典 | 窒素残留 (mg/100g) |
窒素許容量 (mg/日) |
食材許容量 (g/日) |
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スイートコーン/生 | 日本食品標準成分表(八訂) 2020年 | 0 | ||
スイートコーン/ゆで | 日本食品標準成分表(八訂) 2020年 | 0 | ||
スイートコーン/電子レンジ調理 | 日本食品標準成分表(八訂) 2020年 | 0 |
- WHOが定める1日の許容摂取量(ADI)は体重1㎏に対して3.7mg
- 0は10mg/100g未満を意味します
- Trや(Tr)は10~50mg/100gを意味し、最大値の50mg/100gとして計算しています
- 窒素残留は単位をmg/100gに統一しているため出典と値が異なります
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 葉物は茹でる等で最大で半分程度に低減できると言われています