ホースラディッシュ
ホースラディッシュの概要
名前 | ホースラディッシュ |
別名(例) |
西洋ワサビ 山ワサビ レフォール ワサビダイコン |
ホースラディッシュは西洋ワサビとも呼ばれる東ヨーロッパが原産の野菜で、ワサビと同様に辛みのある根と葉を食べます。
西洋ワサビは畑で栽培されるため、水田で栽培する日本のワサビと区別するために「山ワサビ」や「ワサビダイコン」とも呼ばれています。
ヨーロッパではフランス語で「レフォール」と呼び、ローストビーフに欠かせない薬味として知られています。
ホースラディッシュは日本のワサビに比べるとダイコンに似た穏やかな香りですが、1.5倍の辛さがあるとされています。
一般的にはすりおろして粉状にしたものを薬味として利用し、日本のワサビと同様に細かくすりおろすと辛さが強くなる傾向があります。
辛さは揮発性であるため食べる直前にすりおろして利用します。
なお、ホースラディッシュは辛さが強く栽培も容易なため、粉ワサビやチューブワサビの原料に広く利用されています。
選び方のポイント
ホースラディッシュは貯蔵性が良いため通年で流通していますが、長期間貯蔵すると表面が茶色くなってきます。
表面が白い程収穫してからの期間が経過しておらず、貯蔵期間が短いほど香りが残ります。
そのため、冬~春にかけての旬の時期は色が薄いものを選ぶと良いでしょう。
なお、大量に使用するものではないので家庭用では小さめを選ぶ方が残さずに使えて良いでしょう。
食べ方・調理のポイント
ホースラディッシュはタワシ等で表面を洗った後に、皮ごとすりおろして薬味として利用します。
日本のワサビのようにすりおろしても水っぽくはならず、パサパサした粉状になります。
目の粗いおろし器を使うと辛みが弱く、目の細かいおろし器を使うと辛みが強くなります。
また、ホースラディッシュの辛さは揮発性であるため、食べる直前にすりおろします。
保存のポイント
保存場所 | 冷蔵庫(野菜室) |
保存日数(目安) | 1ヶ月程度 |
ラップ等に包んで空気に触れないようにし、冷蔵庫(野菜室)に保存します。
長期間保存すると辛みや風味が抜けてしまうので、1か月以内に使い切るようにしましょう。
ホースラディッシュの旬
ホースラディッシュは冬の寒い時期~越冬して味と香りが良くなった春が旬です。
ただ、ホースラディッシュは殆どが北海道で栽培されており、雪解けが遅く4~5月が最盛期になります。
食材 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||
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ホースラディッシュ |
ホースラディッシュの栄養
ホースラディッシュは水分が少ないこともあり、不溶性の食物繊維、葉酸、ビタミンC、カリウムや亜鉛等のミネラルを多く含んでいます。
ただ、大量に食べるものではないため実質的には不溶性の食物繊維とビタミンCを少し摂取できる程度と考えた方が良いでしょう。
食材名 | ホースラディッシュ/生 |
年齢 | |
性別 |
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可食部重量(g) | |
重さの種類 |
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項目 | 成分値 | 接種基準(割合) | ||
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エネルギー |
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タンパク質 |
-
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脂 質 |
脂質 |
-
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脂 肪 酸 |
飽和 |
-
|
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一価不飽和 | - | |||
多価不飽和 |
-
|
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多価不飽和(n-3) |
-
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多価不飽和(n-6) |
-
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コレステロール | - | |||
炭 水 化 物 |
炭水化物 |
-
|
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食 物 繊 維 |
水溶性 |
-
|
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不溶性 |
-
|
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総量 |
-
|
項目 | 成分値 | 接種基準(割合) | ||
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脂 溶 性 |
ビタミンA (レチノール活性当量) |
-
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ビタミンD |
-
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ビタミンE (α-トコフェロール) |
-
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|
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ビタミンK |
-
|
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水 溶 性 |
ビタミンB1 |
-
|
|
|
ビタミンB2 |
-
|
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||
ナイアシン | - | |||
ナイアシン当量 |
-
|
|
||
ビタミンB6 |
-
|
|
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ビタミンB12 |
-
|
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葉酸 |
-
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パントテン酸 |
-
|
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ビオチン |
-
|
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ビタミンC |
-
|
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- 一定の比率・計算式等で生成した値を含む
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 目標量
- 生活習慣病の予防のために現在の日本人が当面の目標とすべき摂取量。
- 推奨量
- ほとんどの人が充足している量。
- 目安量
-
十分な科学的根拠が得られず、推定平均必要量と推奨量が設定できない場合に設定した値。
一定の栄養状態を維持するのに十分な量であり、目安量以上を摂取している場合は不足のリスクはほとんどない。 - 推定平均必要量
-
半数の人が必要量を満たす量。
本サイトでは未使用。 - 耐容上限量
- 健康障害をもたらすリスクがないとみなされる習慣的な摂取量の上限。
- -(ハイフン)
- 未測定。
- 0(ゼロ)
-
食品成分表の最小記載量の1/10(ヨウ素、セレン、クロム及びモリブデンにあっては3/10、ビオチンにあっては4/10。以下同じ)未満又は検出されなかったことを示す。
食塩相当量の0は算出値が最小記載量(0.1g)の5/10未満であることを示す。 - Tr(微量、トレース)
-
最小記載量の1/10以上含まれているが5/10未満であることを示す。
- ( )カッコつきの数字
-
諸外国の食品成分表の収載値や原材料配合割合レシピ等を基に推計した場合を示す。
出典:日本人の食事摂取基準 2020年
ホースラディッシュの産地
ホースラディッシュは涼しい気候を好むため、ほとんどが北海道で栽培されています。
食材名 | ホースラディッシュ/露地栽培 |
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 出典で「…」「×」「不明」「nc」「-」「---」等とされているものは0(ゼロ)と表示しています
農薬・窒素成分の影響
農薬影響 | 不明 |
窒素影響 | 小 |
有機栽培 (オーガニック) を推奨するか |
不要 |
ホースラディッシュの農薬や窒素肥料の使用データはありません。
ただ、地下で育つことと窒素残留が少ないことを考慮すれば有機栽培(オーガニック)に拘る必要はないでしょう。
窒素成分の残留値
体重(kg) |
食材 | 出典 | 窒素残留 (mg/100g) |
窒素許容量 (mg/日) |
食材許容量 (g/日) |
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ホースラディッシュ/生 | 日本食品標準成分表(八訂) 2020年 | Tr |
- WHOが定める1日の許容摂取量(ADI)は体重1㎏に対して3.7mg
- 0は10mg/100g未満を意味します
- Trや(Tr)は10~50mg/100gを意味し、最大値の50mg/100gとして計算しています
- 窒素残留は単位をmg/100gに統一しているため出典と値が異なります
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 葉物は茹でる等で最大で半分程度に低減できると言われています