コマツナ こまつな 小松菜
コマツナの概要
名前 | コマツナ |
漢字 | 小松菜 |
別名(例) |
鶯菜(ウグイスナ) 冬菜(フユナ) 餅菜(モチナ) 雪菜(ユキナ) |
コマツナは冬を代表する野菜で、寒さに強いため昔から関東で広く食べられています。
正月の雑煮に使われる季節を告げる野菜でもあります。
近年は栄養価の高さから全国に広がっています。
ホウレンソウとよく比べられますが、アクが少なく調理法の幅が広いため使い勝手はコマツナの方が良いようです。
原産地については諸説ありますが、地中海沿岸から中国経由で日本に入ったカブの仲間である茎立菜(クキタチナ)が江戸時代初期に品種改良されたことが始まりで、その場所が小松川であることおから「小松菜(こまつな)」と名付けられたそうです。
選び方のポイント
コマツナは形の良さで選んではいけません。
それよりも、なるべく色が薄いものを選びます。
詳細は後述しますが、形良く育てるために窒素肥料が多量に使われています。
窒素肥料を使いすぎると緑色が濃くなります。
食べ方・調理のポイント
コマツナの茎は少し窪んだ形をしているため、土がたまっていることが多いです。
そのため、根元を切ってバラした後にしっかり水洗いします。
また、調理する際は茎と葉を切り分け、茎を先に加熱し、葉に火が通りすぎないように気をつけます。
コマツナの旬
コマツナは冬の野菜と思われていることが多いようですが、4月末頃から2月頃までの幅広い時期が実質的に旬と言えるでしょう。
1月~2月頃は寒締め(かんじめ)栽培と言って冬の寒さにあてることで葉が厚くなり甘みが増すため、これを指して冬が旬と言われています。
食材 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
コマツナ |
コマツナの栄養
コマツナはビタミン・ミネラルを多く含み、緑黄色野菜の中でも栄養価の高さが群を抜いています。
特に鉄やカルシウムの多さに驚きます。
茹でるとビタミンCは半分程度になってしまいますが、それでも十分な量が摂取できます。
よくホウレンソウと比較されますが、栄養価はコマツナの方が高くなっています。
食材を選択 | |
年齢 | |
性別 |
|
可食部重量(g) | |
重さの種類 |
|
項目 | 成分値 | 接種基準(割合) | ||
---|---|---|---|---|
エネルギー |
|
|||
タンパク質 |
-
|
|||
脂 質 |
脂質 |
-
|
||
脂 肪 酸 |
飽和 |
-
|
||
一価不飽和 | - | |||
多価不飽和 |
-
|
|||
多価不飽和(n-3) |
-
|
|||
多価不飽和(n-6) |
-
|
|||
コレステロール | - | |||
炭 水 化 物 |
炭水化物 |
-
|
||
食 物 繊 維 |
水溶性 |
-
|
||
不溶性 |
-
|
|||
総量 |
-
|
項目 | 成分値 | 接種基準(割合) | ||
---|---|---|---|---|
脂 溶 性 |
ビタミンA (レチノール活性当量) |
-
|
||
ビタミンD |
-
|
|
||
ビタミンE (α-トコフェロール) |
-
|
|
||
ビタミンK |
-
|
|
||
水 溶 性 |
ビタミンB1 |
-
|
|
|
ビタミンB2 |
-
|
|
||
ナイアシン | - | |||
ナイアシン当量 |
-
|
|
||
ビタミンB6 |
-
|
|
||
ビタミンB12 |
-
|
|
||
葉酸 |
-
|
|
||
パントテン酸 |
-
|
|
||
ビオチン |
-
|
|
||
ビタミンC |
-
|
|
- 一定の比率・計算式等で生成した値を含む
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 目標量
- 生活習慣病の予防のために現在の日本人が当面の目標とすべき摂取量。
- 推奨量
- ほとんどの人が充足している量。
- 目安量
-
十分な科学的根拠が得られず、推定平均必要量と推奨量が設定できない場合に設定した値。
一定の栄養状態を維持するのに十分な量であり、目安量以上を摂取している場合は不足のリスクはほとんどない。 - 推定平均必要量
-
半数の人が必要量を満たす量。
本サイトでは未使用。 - 耐容上限量
- 健康障害をもたらすリスクがないとみなされる習慣的な摂取量の上限。
- -(ハイフン)
- 未測定。
- 0(ゼロ)
-
食品成分表の最小記載量の1/10(ヨウ素、セレン、クロム及びモリブデンにあっては3/10、ビオチンにあっては4/10。以下同じ)未満又は検出されなかったことを示す。
食塩相当量の0は算出値が最小記載量(0.1g)の5/10未満であることを示す。 - Tr(微量、トレース)
-
最小記載量の1/10以上含まれているが5/10未満であることを示す。
- ( )カッコつきの数字
-
諸外国の食品成分表の収載値や原材料配合割合レシピ等を基に推計した場合を示す。
出典:日本人の食事摂取基準 2020年
コマツナの産地
昔から関東で食べられていたこともあり関東の生産量が多いですが、他県にも広がっています。
食材名 | コマツナ |
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 出典で「…」「×」「不明」「nc」「-」「---」等とされているものは0(ゼロ)と表示しています
農薬・窒素成分の影響
農薬影響 | 小 |
窒素影響 | 特大 |
有機栽培 (オーガニック) を推奨するか |
有機推奨 |
コマツナは農薬の使用は少なめですが、窒素残留が極めて多い野菜です。
有機栽培(オーガニック)等でない限り大量には食べない方が良いでしょう。
農薬・窒素成分の使用量(慣行レベル)
食材 | 化学合成農薬 平均成分回数 |
化学肥料 平均窒素成分 (kg/10a) |
集計範囲 |
---|---|---|---|
コマツナ | 7 | 13.7 | 42都道府県 |
- 季節や作型等の値を平均しています
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 成分回数
- 化学合成農薬の成分毎の回数。(例:除草剤1種・殺虫剤2種を散布⇒成分回数3回)
窒素成分の残留値
体重(kg) |
食材 | 出典 | 窒素残留 (mg/100g) |
窒素許容量 (mg/日) |
食材許容量 (g/日) |
---|---|---|---|---|
コマツナ/生 | 日本食品標準成分表(八訂) 2020年 | 500 | ||
コマツナ/ゆで | 日本食品標準成分表(八訂) 2020年 | 300 |
- WHOが定める1日の許容摂取量(ADI)は体重1㎏に対して3.7mg
- 0は10mg/100g未満を意味します
- Trや(Tr)は10~50mg/100gを意味し、最大値の50mg/100gとして計算しています
- 窒素残留は単位をmg/100gに統一しているため出典と値が異なります
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 葉物は茹でる等で最大で半分程度に低減できると言われています