カラシナ からしな 辛子菜
カラシナの概要
名前 | カラシナ |
漢字 | 辛子菜 |
別名(例) |
西洋辛子菜(セイヨウカラシナ) 島菜(シマナー) 菜辛子(ナガラシ) 葉辛子(ハガラシ) |
カラシナは主に葉と種子を食べ、葉は野菜、種子はカラシ(和ガラシ)として利用します。
沖縄では「島菜(シマナー)」の名称で親しまれています。
カラシナの葉にはダイコンの葉に似た大きな切れ込みがあり、カラシ特有のピリっとした辛味と香りがあります。
高菜や野沢菜等はカラシナの変種と言われており、カラシナの方が歴史的には古く弥生時代とも言われています。
日本で自生するものは自然交配して帰化したものだと言われており、河川敷や荒れ地等に群生しています。
「菜の花」と思っていた黄色い花は実は「カラシナ」かもしれませんね。
両方ともアブラナ属で見た目が似ています。
選び方のポイント
カラシナの葉には小さなトゲがあるので触る際は強く握りすぎないように注意します。
小さめの方が葉が柔らかく野菜として食べるのに向いています。
漬物にする場合は大きく育ったものが向いています。
食べ方・調理のポイント
ピリっとした辛みを活かしてお浸しや漬物が定番です。
カラシナは葉には小さなトゲがあるため生食には向きません。
お浸しや和え物にする場合は軽く下茹ですると良いでしょう。
炒めてもトゲは気にならなくなります。
なお、カラシナは単に茹でたり漬けるだけではそれ程辛みは出ません。
しっかりもむ・切る等、細胞を壊すことで辛みが強くなります。
カラシナの旬
カラシナは品種改良で栽培期間が幅広くなっており、品種を変えて通年で栽培することもできます。
ただ、大まかに春まきと秋まきに分かれるようです。
秋まきは12~4月頃に収穫され、一般的にこの頃が旬とされます。
春まきは4~5月頃に収穫されます。
ただ、暑い夏の時期に収穫できる品種もあるため必ずしもこの限りではありません。
食材 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
カラシナ |
カラシナの栄養
カラシナは非常に多くのビタミンを含み、ビタミンE、ビタミンK、葉酸、ビタミンCの多さには驚くばかりです。
また、野菜の中ではミネラルもかなり多く含んでいます。
食物繊維も不溶性だけでなく水溶性も多めなのが良いですね。
食材名 | カラシナ/生 |
年齢 | |
性別 |
|
可食部重量(g) | |
重さの種類 |
|
項目 | 成分値 | 接種基準(割合) | ||
---|---|---|---|---|
エネルギー |
|
|||
タンパク質 |
-
|
|||
脂 質 |
脂質 |
-
|
||
脂 肪 酸 |
飽和 |
-
|
||
一価不飽和 | - | |||
多価不飽和 |
-
|
|||
多価不飽和(n-3) |
-
|
|||
多価不飽和(n-6) |
-
|
|||
コレステロール | - | |||
炭 水 化 物 |
炭水化物 |
-
|
||
食 物 繊 維 |
水溶性 |
-
|
||
不溶性 |
-
|
|||
総量 |
-
|
項目 | 成分値 | 接種基準(割合) | ||
---|---|---|---|---|
脂 溶 性 |
ビタミンA (レチノール活性当量) |
-
|
||
ビタミンD |
-
|
|
||
ビタミンE (α-トコフェロール) |
-
|
|
||
ビタミンK |
-
|
|
||
水 溶 性 |
ビタミンB1 |
-
|
|
|
ビタミンB2 |
-
|
|
||
ナイアシン | - | |||
ナイアシン当量 |
-
|
|
||
ビタミンB6 |
-
|
|
||
ビタミンB12 |
-
|
|
||
葉酸 |
-
|
|
||
パントテン酸 |
-
|
|
||
ビオチン |
-
|
|
||
ビタミンC |
-
|
|
- 一定の比率・計算式等で生成した値を含む
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 目標量
- 生活習慣病の予防のために現在の日本人が当面の目標とすべき摂取量。
- 推奨量
- ほとんどの人が充足している量。
- 目安量
-
十分な科学的根拠が得られず、推定平均必要量と推奨量が設定できない場合に設定した値。
一定の栄養状態を維持するのに十分な量であり、目安量以上を摂取している場合は不足のリスクはほとんどない。 - 推定平均必要量
-
半数の人が必要量を満たす量。
本サイトでは未使用。 - 耐容上限量
- 健康障害をもたらすリスクがないとみなされる習慣的な摂取量の上限。
- -(ハイフン)
- 未測定。
- 0(ゼロ)
-
食品成分表の最小記載量の1/10(ヨウ素、セレン、クロム及びモリブデンにあっては3/10、ビオチンにあっては4/10。以下同じ)未満又は検出されなかったことを示す。
食塩相当量の0は算出値が最小記載量(0.1g)の5/10未満であることを示す。 - Tr(微量、トレース)
-
最小記載量の1/10以上含まれているが5/10未満であることを示す。
- ( )カッコつきの数字
-
諸外国の食品成分表の収載値や原材料配合割合レシピ等を基に推計した場合を示す。
出典:日本人の食事摂取基準 2020年
農薬・窒素成分の影響
農薬影響 | 小 |
窒素影響 | 特大 |
有機栽培 (オーガニック) を推奨するか |
有機推奨 |
カラシナは病気や害虫に強いため農薬の使用は少ないです。
しかし、窒素残留が極めて多く、たった1束食べるだけで許容量を超えてしまいます。
そのため、有機栽培(オーガニック)等でない限り大量には食べない方が良いでしょう。
農薬・窒素成分の使用量(慣行レベル)
食材 | 化学合成農薬 平均成分回数 |
化学肥料 平均窒素成分 (kg/10a) |
集計範囲 |
---|---|---|---|
カラシナ | 6.3 | 18.2 | 6都道府県 |
- 季節や作型等の値を平均しています
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 成分回数
- 化学合成農薬の成分毎の回数。(例:除草剤1種・殺虫剤2種を散布⇒成分回数3回)
窒素成分の残留値
体重(kg) |
食材 | 出典 | 窒素残留 (mg/100g) |
窒素許容量 (mg/日) |
食材許容量 (g/日) |
---|---|---|---|---|
カラシナ/生 | 日本食品標準成分表(八訂) 2020年 | 300 |
- WHOが定める1日の許容摂取量(ADI)は体重1㎏に対して3.7mg
- 0は10mg/100g未満を意味します
- Trや(Tr)は10~50mg/100gを意味し、最大値の50mg/100gとして計算しています
- 窒素残留は単位をmg/100gに統一しているため出典と値が異なります
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 葉物は茹でる等で最大で半分程度に低減できると言われています