食用ユリ 食用ゆり 食用百合

食用ユリの概要

名前 食用ユリ
漢字 食用百合
別名(例) 百合根(ユリネ)

美しい花を咲かせる百合(ゆり)の球根を食用ユリや百合根(ゆりね)と呼び野菜として食べます。
ユリネの呼び方のほうが一般的でしょうか。

ユリは日本に古くから自生しており、江戸時代等のかなり古くから食べられていたようです。
ただ、その栽培は大変で、食べられるようになるまで3年以上かかります。
食用ユリを食べるのは日本と中国くらいと言われていますが、「鱗茎の数々が相合うことが和合(親しみ合うこと)に通じる」とされ、正月料理の定番食材となっています。

食用ユリはジャガイモのようにホクホクした食感で、甘みがあって調理もしやすく保存もきく便利な野菜です。
少し苦みがあるとされていますが、流通する大半は苦みの少ない品種である小鬼百合(こおにゆり)で、苦いと思うことはあまりありません。

選び方のポイント

食用ユリ(ユリネ)は収穫してから2か月程度をおが屑の中に貯蔵・熟成してから出荷されます。
そのため、おが屑ごと売られているか、売り場でおが屑から取り出して売られていることが多いです。
家庭で保存する場合もおが屑がある方が日持ちするので、おが屑ごと売られているものを選ぶと良いでしょう。

また、中身が確認できる場合は紫がかってると苦みが強いので、なるべく白いものを選びます。

食べ方・調理のポイント

おが屑を取り除くために流水で軽く洗います。
鱗茎は手で簡単にとることができ、茶色い部分を切り落とします。

茶わん蒸しや天ぷらが一般的ですが、単に茹でただけでもホクホクした食感が楽しめます。
形が薄く火が通りやすいので加熱時間は1~2分程度に留めます。

保存のポイント

保存場所 冷蔵庫(野菜室)
保存日数(目安) おが屑つき:2~4週間程度
おが屑なし:1週間程度

おが屑ごと売られていた場合は、そのままポリ袋等に入れて冷蔵庫(野菜室)に保存します。
おが屑が乾燥せずに水分を含んだ状態を維持すれば1か月程度保つようですが、食用ユリ(ユリネ)を濡らすと傷んでしまうので、現実的には2週間以内に食べるようにした方が良いでしょう。

おが屑がない場合は、乾燥を防ぐためにラップやポリ袋等にくるんで冷蔵庫(野菜室)に保存します。