ミツバ みつば 三つ葉
ミツバの概要
名前 | ミツバ |
漢字 | 三つ葉 |
別名(例) |
根ミツバ 切りミツバ 糸ミツバ |
ミツバはセリの仲間の香味野菜で、日本の山野に自生する多年草です。
名前の通り一つ葉柄が三つの葉に分かれています。
香りがセリよりも穏やかで食べやすいのが特徴で、栽培方法の違いで3種類の呼ばれ方があります。
「根ミツバ」は葉が茂っても収穫せずにいったん枯れさせ、土をかけて越冬後に芽吹いた春の柔らかい葉を根ごと収穫します。
土をかけておくことで茎を軟白化していますが、栄養価が高く茎が太くしっかりしています。
また、セリと同様に根も食べられます。
「切りミツバ」は冬の穏やかな光で軟白栽培して茎を長くしたもので、根を切って葉と茎を収穫します。
香りが穏やかで柔らかいため、生で使うか、茶わん蒸しやお吸い物等で利用されます。
「糸ミツバ」は水耕栽培したものを根のついたスポンジごと収穫します。
元々は水耕栽培や軟白栽培しない青ミツバのことでしたが、現在ではほとんどが水耕栽培され、ミツバの中で最も多く流通しています。
香りが高く柔らかいため、生で使うか、茶わん蒸しやお吸い物等で利用されます。
選び方のポイント
ミツバは根付きの方が保ちが良いため、なるべく根付きのものを選びます。
生や茶わん蒸しやお吸い物等の青物として少しだけ使う場合は切りミツバか糸ミツバを選びます。
お浸し等で大量に使用する場合は根ミツバを選びます。
食べ方・調理のポイント
ミツバは加熱しすぎると色や食感が悪くなります。
茶わん蒸しやお吸い物等で利用する場合は火を止めてから最後に入れます。
お浸し等にする場合はさっとゆでるに留め、水に落として色止めします。
なお、ミツバは断面がすぐに酸化して変色するので、包丁で切ったらすぐに使うようにします。
ミツバの旬
ミツバは普通に栽培すれば春~秋に収穫でき、これが本来の糸ミツバの旬となります。
しかし、流通するミツバは軟白栽培等で異なる時期が旬となります。
根ミツバは一旦冬を越させて春に芽吹いた葉を食べるため春が旬となります。
切りミツバは穏やかな光で軟化栽培するため冬が旬となります。
糸ミツバは水耕栽培されるため、通年で安定して流通しています。
食材 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||
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根ミツバ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
切りミツバ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
糸ミツバ |
ミツバの栄養
ミツバは栽培方法で栄養価が異なりますが、共通して言えるのはビタミンK、葉酸を多く含んでいます。
根ミツバは他の栽培方法に比べて栄養価は高めで、ビタミンCや鉄も多く含みます。
切りミツバは他に比べて全体的に栄養価は低めです。
糸ミツバは全体のバランスでは根ミツバよりも栄養価は低めですが、ビタミンAとビタミンKは逆に多く含んでいます。
また、細長い形が影響していると思われますが、茹でると水溶性ビタミンの損失が多く、根ミツバは茎が太いことから損失が少ないようです。
食材を選択 | |
年齢 | |
性別 |
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可食部重量(g) | |
重さの種類 |
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項目 | 成分値 | 接種基準(割合) | ||
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エネルギー |
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タンパク質 |
-
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脂 質 |
脂質 |
-
|
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脂 肪 酸 |
飽和 |
-
|
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一価不飽和 | - | |||
多価不飽和 |
-
|
|||
多価不飽和(n-3) |
-
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|||
多価不飽和(n-6) |
-
|
|||
コレステロール | - | |||
炭 水 化 物 |
炭水化物 |
-
|
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食 物 繊 維 |
水溶性 |
-
|
||
不溶性 |
-
|
|||
総量 |
-
|
項目 | 成分値 | 接種基準(割合) | ||
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脂 溶 性 |
ビタミンA (レチノール活性当量) |
-
|
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ビタミンD |
-
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ビタミンE (α-トコフェロール) |
-
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ビタミンK |
-
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水 溶 性 |
ビタミンB1 |
-
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|
|
ビタミンB2 |
-
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ナイアシン | - | |||
ナイアシン当量 |
-
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ビタミンB6 |
-
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ビタミンB12 |
-
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葉酸 |
-
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パントテン酸 |
-
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ビオチン |
-
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ビタミンC |
-
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- 一定の比率・計算式等で生成した値を含む
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 目標量
- 生活習慣病の予防のために現在の日本人が当面の目標とすべき摂取量。
- 推奨量
- ほとんどの人が充足している量。
- 目安量
-
十分な科学的根拠が得られず、推定平均必要量と推奨量が設定できない場合に設定した値。
一定の栄養状態を維持するのに十分な量であり、目安量以上を摂取している場合は不足のリスクはほとんどない。 - 推定平均必要量
-
半数の人が必要量を満たす量。
本サイトでは未使用。 - 耐容上限量
- 健康障害をもたらすリスクがないとみなされる習慣的な摂取量の上限。
- -(ハイフン)
- 未測定。
- 0(ゼロ)
-
食品成分表の最小記載量の1/10(ヨウ素、セレン、クロム及びモリブデンにあっては3/10、ビオチンにあっては4/10。以下同じ)未満又は検出されなかったことを示す。
食塩相当量の0は算出値が最小記載量(0.1g)の5/10未満であることを示す。 - Tr(微量、トレース)
-
最小記載量の1/10以上含まれているが5/10未満であることを示す。
- ( )カッコつきの数字
-
諸外国の食品成分表の収載値や原材料配合割合レシピ等を基に推計した場合を示す。
出典:日本人の食事摂取基準 2020年
ミツバの産地
ミツバは千葉県や愛知県で多く栽培されています。
糸ミツバの流通が最も多いため、糸ミツバの傾向はこの通りだと思われます。
根ミツバ、切りミツバの産地情報はありません。
食材名 | ミツバ |
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 出典で「…」「×」「不明」「nc」「-」「---」等とされているものは0(ゼロ)と表示しています
農薬・窒素成分の影響
農薬影響 | 中 |
窒素影響 | 特大 |
有機栽培 (オーガニック) を推奨するか |
有機推奨 |
単にミツバとなっているものは糸ミツバのように思われます。
ミツバは栽培方法で農薬や窒素影響が異なります。
根ミツバは農薬の使用が多めで、窒素残留は少ないです。
切りミツバは農薬の使用が多く、窒素残留は少ないです。
糸ミツバは農薬の使用は少ないですが、窒素残留が極めて多くなっています。
このため、どの栽培方法でも有機栽培(オーガニック)等でない限り大量には食べない方が良いでしょう。
農薬・窒素成分の使用量(慣行レベル)
食材 | 化学合成農薬 平均成分回数 |
化学肥料 平均窒素成分 (kg/10a) |
集計範囲 |
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ミツバ | 6.3 | 18 | 3都道府県 |
根ミツバ | 11 | 13.8 | 3都道府県 |
切りミツバ | 12 | 9.7 | 2都道府県 |
- 季節や作型等の値を平均しています
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 成分回数
- 化学合成農薬の成分毎の回数。(例:除草剤1種・殺虫剤2種を散布⇒成分回数3回)
窒素成分の残留値
体重(kg) |
食材 | 出典 | 窒素残留 (mg/100g) |
窒素許容量 (mg/日) |
食材許容量 (g/日) |
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根ミツバ/生 | 日本食品標準成分表(八訂) 2020年 | Tr | ||
根ミツバ/ゆで | 日本食品標準成分表(八訂) 2020年 | 0 | ||
切りミツバ/生 | 日本食品標準成分表(八訂) 2020年 | Tr | ||
切りミツバ/ゆで | 日本食品標準成分表(八訂) 2020年 | 0 | ||
糸ミツバ/生 | 日本食品標準成分表(八訂) 2020年 | 300 | ||
糸ミツバ/ゆで | 日本食品標準成分表(八訂) 2020年 | 300 |
- WHOが定める1日の許容摂取量(ADI)は体重1㎏に対して3.7mg
- 0は10mg/100g未満を意味します
- Trや(Tr)は10~50mg/100gを意味し、最大値の50mg/100gとして計算しています
- 窒素残留は単位をmg/100gに統一しているため出典と値が異なります
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 葉物は茹でる等で最大で半分程度に低減できると言われています