エシャレット
エシャレットの概要
名前 | エシャレット |
別名(例) |
若採りラッキョウ エシャロット(旧名称) エシャ エシャラッキョウ |
ラッキョウは強い香りのする香味野菜で球根(鱗茎)を食べます。
生のままだととても辛く、一般的には漬物(塩漬け、甘酢漬、醤油等)にして食べます。
そして、ラッキョウを生食用に軟白栽培して若どりしたものは「エシャレット」の名前で流通しています。
若どりラッキョウを流通させる際に、最初は「エシャロット」の名前を使っていましたが、フランス語で「エシャロット」と呼ぶ香味野菜が日本に輸入されるようになると「エシャレット」に名前を変えて流通するようになりました。
名前はいい加減ですが、ラッキョウよりも少し辛さが穏やかなため生でも食べられます。
ただ、辛さが穏やかと言っても十分に辛く、ラッキョウの香りも強いため好き嫌いがはっきりと分かれる野菜でもあります。
なお、ネギの仲間なので茎の部分も食べられます。
選び方のポイント
球根(鱗茎)が大きく成長しているものを選びます。
基本的にエシャレットは茎が付いた状態で売られています。
旬の時期であれば茎や葉が束ねられて売られており茎の部分も食べられます。
ただ、長期間保存して出荷できる野菜であるため写真のように茎が少ししかないものは茎の部分は食べません。
食べ方・調理のポイント
エシャレットの表面の皮を取り除き、長い白い部分と緑色の部分の境目で切り離します。
白い部分を主に食べますが、ラッキョウはネギの仲間なので茎の部分も調理して食べられます。
エシャレットはラッキョウよりも辛さが穏やかなため、生でも食べやすくなっています。
とはいえ、辛いものが得意な人だけ生でかじって食べるようにし、通常は細かく刻む等少しだけ食べるようにします。
なお、エシャレットを大量に食べるとお腹を壊すので、食べすぎないように注意しましょう。
保存のポイント
保存場所 | 冷蔵庫(野菜室) |
保存日数(目安) | 5日程度 |
ポリ袋等に入れて乾燥を防ぎ、冷蔵庫(野菜室)に保存します。
エシャレットはラッキョウと違って茎を切り離さない状態で流通するため、保存しても芽が出ずラッキョウよりも長く保存できます。
エシャレットの旬
エシャレットの旬は3~8月です。
若どりラッキョウなので収穫時期は3~5月頃なのですが、表面を乾燥させて冷蔵保存することで8月頃まで多く流通し、通年でも安定して流通しています。
このため流通量が多い8月頃までを旬としました。
茎や葉を食べる場合は3~5月頃に流通するものを選びましょう。
食材 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
エシャレット |
エシャレットの栄養
エシャレットは水溶性の食物繊維を多く含んでいますが、全体的な栄養価は低めです。
ただ、水溶性の食物繊維は全食材の中でラッキョウに次いで最も多く含まれており、5個程度食べれば十分な量が摂取できます。
また、データに表れませんが香りの元であるアリシンの抗菌作用は疲労回復や免疫力の向上に役立ちます。
アリシンは脂と一緒に調理すると有効に摂取できます。
食材名 | エシャレット/生 |
年齢 | |
性別 |
|
可食部重量(g) | |
重さの種類 |
|
項目 | 成分値 | 接種基準(割合) | ||
---|---|---|---|---|
エネルギー |
|
|||
タンパク質 |
-
|
|||
脂 質 |
脂質 |
-
|
||
脂 肪 酸 |
飽和 |
-
|
||
一価不飽和 | - | |||
多価不飽和 |
-
|
|||
多価不飽和(n-3) |
-
|
|||
多価不飽和(n-6) |
-
|
|||
コレステロール | - | |||
炭 水 化 物 |
炭水化物 |
-
|
||
食 物 繊 維 |
水溶性 |
-
|
||
不溶性 |
-
|
|||
総量 |
-
|
項目 | 成分値 | 接種基準(割合) | ||
---|---|---|---|---|
脂 溶 性 |
ビタミンA (レチノール活性当量) |
-
|
||
ビタミンD |
-
|
|
||
ビタミンE (α-トコフェロール) |
-
|
|
||
ビタミンK |
-
|
|
||
水 溶 性 |
ビタミンB1 |
-
|
|
|
ビタミンB2 |
-
|
|
||
ナイアシン | - | |||
ナイアシン当量 |
-
|
|
||
ビタミンB6 |
-
|
|
||
ビタミンB12 |
-
|
|
||
葉酸 |
-
|
|
||
パントテン酸 |
-
|
|
||
ビオチン |
-
|
|
||
ビタミンC |
-
|
|
- 一定の比率・計算式等で生成した値を含む
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 目標量
- 生活習慣病の予防のために現在の日本人が当面の目標とすべき摂取量。
- 推奨量
- ほとんどの人が充足している量。
- 目安量
-
十分な科学的根拠が得られず、推定平均必要量と推奨量が設定できない場合に設定した値。
一定の栄養状態を維持するのに十分な量であり、目安量以上を摂取している場合は不足のリスクはほとんどない。 - 推定平均必要量
-
半数の人が必要量を満たす量。
本サイトでは未使用。 - 耐容上限量
- 健康障害をもたらすリスクがないとみなされる習慣的な摂取量の上限。
- -(ハイフン)
- 未測定。
- 0(ゼロ)
-
食品成分表の最小記載量の1/10(ヨウ素、セレン、クロム及びモリブデンにあっては3/10、ビオチンにあっては4/10。以下同じ)未満又は検出されなかったことを示す。
食塩相当量の0は算出値が最小記載量(0.1g)の5/10未満であることを示す。 - Tr(微量、トレース)
-
最小記載量の1/10以上含まれているが5/10未満であることを示す。
- ( )カッコつきの数字
-
諸外国の食品成分表の収載値や原材料配合割合レシピ等を基に推計した場合を示す。
出典:日本人の食事摂取基準 2020年
エシャレットの産地
ラッキョウは砂地でも育つため砂丘を活かして栽培しています。
エシャレットも生産量の多い静岡県は同様ですが、最も生産量の多い茨城県は赤土で栽培しているようです。
食材を選択 |
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 出典で「…」「×」「不明」「nc」「-」「---」等とされているものは0(ゼロ)と表示しています
農薬・窒素成分の影響
農薬影響 | 中 |
窒素影響 | 小 |
有機栽培 (オーガニック) を推奨するか |
有機推奨 |
エシャレットは軟白栽培しているためかラッキョウよりも農薬の使用が多く、有機栽培(オーガニック)等でない限り大量には食べない方が良いでしょう。
特に茎や葉を食べる場合は注意が必要です。
農薬・窒素成分の使用量(慣行レベル)
食材 | 化学合成農薬 平均成分回数 |
化学肥料 平均窒素成分 (kg/10a) |
集計範囲 |
---|---|---|---|
エシャレット | 18 | 28 | 2都道府県 |
- 季節や作型等の値を平均しています
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 成分回数
- 化学合成農薬の成分毎の回数。(例:除草剤1種・殺虫剤2種を散布⇒成分回数3回)
窒素成分の残留値
体重(kg) |
食材 | 出典 | 窒素残留 (mg/100g) |
窒素許容量 (mg/日) |
食材許容量 (g/日) |
---|---|---|---|---|
エシャレット/生 | 日本食品標準成分表(八訂) 2020年 | Tr |
- WHOが定める1日の許容摂取量(ADI)は体重1㎏に対して3.7mg
- 0は10mg/100g未満を意味します
- Trや(Tr)は10~50mg/100gを意味し、最大値の50mg/100gとして計算しています
- 窒素残留は単位をmg/100gに統一しているため出典と値が異なります
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 葉物は茹でる等で最大で半分程度に低減できると言われています