ナズナ なずな 薺

ナズナの概要

名前 ナズナ
漢字
別名(例) 三味線草(シャミセングサ)
ペンペン草

ナズナはペンペン草と呼ぶ方が馴染みがあるでしょうか。
道端や公園等のどこにでも生えている雑草ですが、春の七草に数えられる野菜で実は食べられます。
葉の形が三味線に似ていることから「三味線草(しゃみせんぐさ)」とも呼ばれます。

野菜として食べる場合は花が咲く前の柔らかい茎と葉を食べます。

選び方のポイント

ナズナは単体で売られていることは基本的になく、春の七草のセットの中に含まれています。
雑草として生えているナズナを採る場合は、花の咲いていない状態のものを選びます。

食べ方・調理のポイント

春の七草として売られているものは、素直にお粥にして食べると良いでしょう。
雑草として生えているナズナを採った場合は虫が付いていることが多いのでしっかり洗ってから使います。

軽く茹でてお浸しにしたり、天ぷらにしても美味しく食べられます。

保存のポイント

保存場所 冷蔵庫(野菜室)
保存日数(目安) 2~3日程度

ポリ袋等に入れて乾燥を防ぎ、冷蔵庫(野菜室)に保存します。

七草粥(ななくさがゆ)

昔から日本では万病を防ぐとして「人日の節句」である1月7日に「七草粥」を食べる習慣があります。

しかし、人日の節句は本来は旧暦の1月7日であり、新暦(現代)では2月15日になります。
このため、現代の食べ方では天然物を含めて考えれば旬から外れているものがあります。

春の七草は以下の通りです。
左側が昔の呼び方で、右側が現在の呼び方です。

  • 御形(ゴギョウ) / 母子草(ハハコグサ)
  • 蘿蔔・清白(スズシロ) / 大根(ダイコン)
  • 菘(スズナ) / 蕪(カブ)
  • 芹(セリ)
  • 薺(ナズナ) / ペンペン草
  • 繁縷(ハコベラ) / 蘩蔞(ハコベ)
  • 仏の座(ホトケノザ) / 小鬼田平子(コオニタビラコ)

なお、単純に「七草」と呼ぶと「秋の七草」を意味し、観賞用として昔から短歌や俳句で用いられてきました。