カラーピーマン
カラーピーマンの概要
一般的に食べるピーマンは緑色ですが、これは未成熟な果肉を食用にするためで、熟すと赤や黄色等に色づきカラーピーマン(赤ピーマンや黄ピーマン等)の名前で売られています。
未成熟な青ピーマンンには独特の青臭さと苦みがあるため、子供が嫌いな野菜の上位に常にランクインしています(ゴーヤ、ピーマン、ナス等)。
しかし、熟したカラーピーマンには苦みがなく、肉厚で甘みがあるため食べやすくなっています。
また、カラーピーマンにはパプリカのように大きくした品種もあります。
パプリカとカラーピーマンは明確な区別はなく、ベル型で肉厚のピーマンをパプリカと呼んでいます。
選び方のポイント
実はカラーピーマンは色により味が違います。
黄色が一番甘く、赤色が一番苦い傾向があります。
オレンジ色はその中間です。
そのため、ピーマンが苦手な人は黄色を選ぶと良いでしょう。
ただ、苦いと言っても青ピーマンに比べると苦みは少なく、栄養価は赤色が一番高いため、最も流通が多い赤色を選んでも問題はないでしょう。
食べ方・調理のポイント
カラーピーマンを縦半分に切り、ヘタとワタを取り除きます。
カラーピーマンには苦みがないため、青ピーマンと違ってどのように調理しても問題ありません。
ただ、カラーピーマンは甘いと言っても、普通に調理してもそれ程甘いとは思わないのではないでしょうか?
カラーピーマンは糖度がとても高いのですが、そのままでは感じにくいようになっています。
カラーピーマン(パプリカ)の甘さを引き出すには、長時間(30分~1時間程度)かけて加熱する必要があります。
ただ、カラーピーマンはパプリカよりも実が薄いため焦げやすく、加熱時間はオーブン等で180℃で30分程度、又は焦げない程度に抑えます。
30分でも表面は焦げますが、焦げた皮を取り除いてベタベタとして果物のように甘くなった実を食べます。
保存のポイント
保存場所 | 冷蔵庫(野菜室) |
保存日数(目安) | 1週間程度 |
ピーマンは水気に弱いので表面を拭いてポリ袋等に入れ、冷蔵庫(野菜室)に保存します。
傷んだものがある場合は他に移りやすいので取り除きます。
また、種とヘタから痛むので、カットした場合は種とヘタを取ってからポリ袋等に入れ、冷蔵庫(野菜室)に保存します。
なお、冷蔵庫に入れると低温障害を起こします。
カラーピーマンの栄養
赤ピーマンと黄ピーマンのデータを示しますが、これはパプリカを含んでいます。
カラーピーマンはビタミンE、ビタミンB6、葉酸、ビタミンCを非常に多く含んでいます。
ビタミンEとビタミンCは野菜の中で上位に入っており、特に赤ピーマンのビタミンCは野菜の中で2番目に多く含まれています。
また、赤ピーマンと黄ピーマンを比べると、赤ピーマンの方が全体的に栄養価は高くなっています。
なお、ピーマンのビタミンCは加熱による損失が少ないとされ、「油いため」のデータでもでも低下が見られません。
食材を選択 | |
年齢 | |
性別 |
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可食部重量(g) | |
重さの種類 |
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項目 | 成分値 | 接種基準(割合) | ||
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エネルギー |
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タンパク質 |
-
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脂 質 |
脂質 |
-
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脂 肪 酸 |
飽和 |
-
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一価不飽和 | - | |||
多価不飽和 |
-
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多価不飽和(n-3) |
-
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|||
多価不飽和(n-6) |
-
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コレステロール | - | |||
炭 水 化 物 |
炭水化物 |
-
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食 物 繊 維 |
水溶性 |
-
|
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不溶性 |
-
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総量 |
-
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項目 | 成分値 | 接種基準(割合) | ||
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脂 溶 性 |
ビタミンA (レチノール活性当量) |
-
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ビタミンD |
-
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ビタミンE (α-トコフェロール) |
-
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ビタミンK |
-
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水 溶 性 |
ビタミンB1 |
-
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ビタミンB2 |
-
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ナイアシン | - | |||
ナイアシン当量 |
-
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ビタミンB6 |
-
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ビタミンB12 |
-
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葉酸 |
-
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パントテン酸 |
-
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ビオチン |
-
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ビタミンC |
-
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- 一定の比率・計算式等で生成した値を含む
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 目標量
- 生活習慣病の予防のために現在の日本人が当面の目標とすべき摂取量。
- 推奨量
- ほとんどの人が充足している量。
- 目安量
-
十分な科学的根拠が得られず、推定平均必要量と推奨量が設定できない場合に設定した値。
一定の栄養状態を維持するのに十分な量であり、目安量以上を摂取している場合は不足のリスクはほとんどない。 - 推定平均必要量
-
半数の人が必要量を満たす量。
本サイトでは未使用。 - 耐容上限量
- 健康障害をもたらすリスクがないとみなされる習慣的な摂取量の上限。
- -(ハイフン)
- 未測定。
- 0(ゼロ)
-
食品成分表の最小記載量の1/10(ヨウ素、セレン、クロム及びモリブデンにあっては3/10、ビオチンにあっては4/10。以下同じ)未満又は検出されなかったことを示す。
食塩相当量の0は算出値が最小記載量(0.1g)の5/10未満であることを示す。 - Tr(微量、トレース)
-
最小記載量の1/10以上含まれているが5/10未満であることを示す。
- ( )カッコつきの数字
-
諸外国の食品成分表の収載値や原材料配合割合レシピ等を基に推計した場合を示す。
出典:日本人の食事摂取基準 2020年
農薬・窒素成分の影響
農薬影響 | 特大 |
窒素影響 | 無し |
有機栽培 (オーガニック) を推奨するか |
有機推奨 |
ピーマンは農薬・窒素肥料の使用がとても多い野菜です。
実野菜であるため窒素残留はほとんどなく気にする必要はありません。
しかし、農薬の使用がとにかく多いため、有機栽培(オーガニック)等でない限り大量には食べない方が良いでしょう。
農薬・窒素成分の使用量(慣行レベル)
食材 | 化学合成農薬 平均成分回数 |
化学肥料 平均窒素成分 (kg/10a) |
集計範囲 |
---|---|---|---|
カラーピーマン | 32.8 | 42 | 4都道府県 |
ピーマン類 | 40.5 | 58.5 | 1都道府県 |
- 季節や作型等の値を平均しています
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 成分回数
- 化学合成農薬の成分毎の回数。(例:除草剤1種・殺虫剤2種を散布⇒成分回数3回)
窒素成分の残留値
体重(kg) |
食材 | 出典 | 窒素残留 (mg/100g) |
窒素許容量 (mg/日) |
食材許容量 (g/日) |
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赤ピーマン/生 | 日本食品標準成分表(八訂) 2020年 | 0 | ||
黄ピーマン/生 | 日本食品標準成分表(八訂) 2020年 | 0 | ||
オレンジピーマン/生 | 日本食品標準成分表(八訂) 2020年 | 0 | ||
オレンジピーマン/油炒め | 日本食品標準成分表(八訂) 2020年 | 0 |
- WHOが定める1日の許容摂取量(ADI)は体重1㎏に対して3.7mg
- 0は10mg/100g未満を意味します
- Trや(Tr)は10~50mg/100gを意味し、最大値の50mg/100gとして計算しています
- 窒素残留は単位をmg/100gに統一しているため出典と値が異なります
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 葉物は茹でる等で最大で半分程度に低減できると言われています