テーブルビート
テーブルビートの概要
名前 | テーブルビート |
別名(例) |
ビーツ ビート ビートルート レッドビート 火焔菜(カエンサイ) |
テーブルビートは砂糖(テンサイ糖)の原料となるテンサイの仲間で、根(胚軸)と葉を食べます。
ただ、葉は基本的にベビーリーフとして用いられ、成長した葉は硬く特別美味しいわけでもないのであまり食べません。
テーブルビートの根(胚軸)は食感のしっかりしたカブのような感じで、かなり甘みの強い野菜です。
ロシア料理のボルシチで使われる定番野菜ですが、調理すると赤い色が煮汁や周囲の食材に移ってしまい使いどころが難しい野菜でもあります。
テーブルビートはアメリカでの呼び方で、単にビートやビーツと呼ばれることが多いようです。
イギリスではビートルートと呼びますが、日本ではあまり使われません。
選び方のポイント
テーブルビートは葉付きで売られていることもありますが、根(胚軸)だけ売られていることが多い野菜です。
直径10cm以上の大きいものも売られていますが、あまり大きすぎると筋ばって食味が落ちてしまうため直径が5~6cm程度の少し小さめのものを選ぶと良いでしょう。
食べ方・調理のポイント
テーブルビートの根(胚軸)は生でも食べられますが、硬いので薄くスライスします。
ただ、生で食べると土臭さがあるため加熱調理すると食べやすくなります。
加熱調理すると赤い色が他の食材に移りやすい(色落ちしやすい)ため、調理する際は色落ちを防ぐ工夫、又は色移りを前提とした調理が必要です。
色落ちを防いで茹でる場合は皮を剥かずに水から茹で、大きさにもよりますが沸騰後30分程度茹でてから茹で汁の中で自然に冷まします。
冷ます際にも火が通るので、加熱のしすぎには注意します。
皮は冷めたら手で簡単に剥け、この状態でサラダに利用する等します。
ボルシチに使用する場合は、生の状態のまま煮込むことで鮮やかな赤色が煮汁に出ます。
なお、炒め物としての使用は他の食材への色移りが激しく、硬くて食べにくいので向きません。
保存のポイント
保存場所 | 冷蔵庫(野菜室) |
保存日数(目安) |
胚軸(根):4日程度 葉:2日程度 |
葉つきの場合は葉から水分が奪われるので胚軸(根)と葉を切り離します。
胚軸(根)はポリ袋等に入れて乾燥を防ぎ、冷蔵庫(野菜室)に保存します。
葉はあまり食べませんが、食べる場合はこちらもポリ袋等に入れて冷蔵庫(野菜室)に保存します。
テーブルビートの旬
テーブルビートは冷涼な気候を好み、日本では夏の暑い時期は栽培に向きません。
春まきは6~7月頃の暑さが厳しくなる前まで、秋まきは11~12月頃が旬となります。
食材 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||
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テーブルビート |
テーブルビートの栄養
テーブルビートは葉酸とカリウムを多く含みます。
また、甘みが強いので野菜の中では炭水化物が多めに含まれています。
食材を選択 | |
年齢 | |
性別 |
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可食部重量(g) | |
重さの種類 |
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項目 | 成分値 | 接種基準(割合) | ||
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エネルギー |
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タンパク質 |
-
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脂 質 |
脂質 |
-
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脂 肪 酸 |
飽和 |
-
|
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一価不飽和 | - | |||
多価不飽和 |
-
|
|||
多価不飽和(n-3) |
-
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|||
多価不飽和(n-6) |
-
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コレステロール | - | |||
炭 水 化 物 |
炭水化物 |
-
|
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食 物 繊 維 |
水溶性 |
-
|
||
不溶性 |
-
|
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総量 |
-
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項目 | 成分値 | 接種基準(割合) | ||
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脂 溶 性 |
ビタミンA (レチノール活性当量) |
-
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ビタミンD |
-
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ビタミンE (α-トコフェロール) |
-
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ビタミンK |
-
|
|
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水 溶 性 |
ビタミンB1 |
-
|
|
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ビタミンB2 |
-
|
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ナイアシン | - | |||
ナイアシン当量 |
-
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|
||
ビタミンB6 |
-
|
|
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ビタミンB12 |
-
|
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葉酸 |
-
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パントテン酸 |
-
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ビオチン |
-
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ビタミンC |
-
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- 一定の比率・計算式等で生成した値を含む
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 目標量
- 生活習慣病の予防のために現在の日本人が当面の目標とすべき摂取量。
- 推奨量
- ほとんどの人が充足している量。
- 目安量
-
十分な科学的根拠が得られず、推定平均必要量と推奨量が設定できない場合に設定した値。
一定の栄養状態を維持するのに十分な量であり、目安量以上を摂取している場合は不足のリスクはほとんどない。 - 推定平均必要量
-
半数の人が必要量を満たす量。
本サイトでは未使用。 - 耐容上限量
- 健康障害をもたらすリスクがないとみなされる習慣的な摂取量の上限。
- -(ハイフン)
- 未測定。
- 0(ゼロ)
-
食品成分表の最小記載量の1/10(ヨウ素、セレン、クロム及びモリブデンにあっては3/10、ビオチンにあっては4/10。以下同じ)未満又は検出されなかったことを示す。
食塩相当量の0は算出値が最小記載量(0.1g)の5/10未満であることを示す。 - Tr(微量、トレース)
-
最小記載量の1/10以上含まれているが5/10未満であることを示す。
- ( )カッコつきの数字
-
諸外国の食品成分表の収載値や原材料配合割合レシピ等を基に推計した場合を示す。
出典:日本人の食事摂取基準 2020年
農薬・窒素成分の影響
農薬影響 | 不明 |
窒素影響 | 特大 |
有機栽培 (オーガニック) を推奨するか |
有機推奨 |
テーブルビートの農薬や窒素使用に関するデータはありません。
しかし、窒素残留の多い野菜であるため有機栽培(オーガニック)等でない限り大量には食べない方が良いでしょう。
窒素成分の残留値
体重(kg) |
食材 | 出典 | 窒素残留 (mg/100g) |
窒素許容量 (mg/日) |
食材許容量 (g/日) |
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テーブルビート/生 | 日本食品標準成分表(八訂) 2020年 | 300 | ||
テーブルビート/ゆで | 日本食品標準成分表(八訂) 2020年 | 300 |
- WHOが定める1日の許容摂取量(ADI)は体重1㎏に対して3.7mg
- 0は10mg/100g未満を意味します
- Trや(Tr)は10~50mg/100gを意味し、最大値の50mg/100gとして計算しています
- 窒素残留は単位をmg/100gに統一しているため出典と値が異なります
- 食材名は出典から変更している場合があります
- 葉物は茹でる等で最大で半分程度に低減できると言われています