タマネギ たまねぎ 玉葱

タマネギの概要

名前 タマネギ
漢字 玉葱

タマネギはネギの仲間で根元の球状に肥大化した鱗茎(りんけい)を食べます。
また、若どりしたものは葉タマネギとして葉と少しだけ肥大化した鱗茎の両方を食べることができます。

タマネギは甘タマネギと辛タマネギに分けられ、日本では黄色球形や扁平の甘タマネギが多く流通しています。
通常、タマネギは収穫後に1か月くらい乾燥して貯蔵性を高めてから出荷されます。
しかし、乾燥しないで水分量が多い状態で出荷する新タマネギもあります。
新タマネギには黄色い品種ではなく、白い新タマネギ専用の品種を使うことが多いようです。

タマネギは甘タマネギと言っても生では辛みがあり、加熱することで辛さが消えて甘みが出てきます。
新タマネギは辛さが弱いため生でも食べやすいですが、普通のタマネギに比べると甘みがありません。

選び方のポイント

加熱調理する場合は通常の黄色いタマネギを選びます。
貯蔵性が高いこともあり、それ程悪い状態のものを見かけることはあまりありません。
外側の皮が剥けていたり皮に黒い部分があるものもありますが、品質には関係しません。

生で食べる場合は通常の黄色いタマネギでも問題ありませんが、辛みが強いので水にさらす必要がある等少し手間がかかります。
そのため、新タマネギを選ぶと調理が楽になります。

食べ方・調理のポイント

タマネギはヘタと根の部分を切り取り、皮を剥いて使用します。
根の部分は包丁でストンと切ってしまうと食べる量が減るので、ペティナイフ等でくり抜く方がお得です。
また、皮をは上側(へた側)からの方が剝きやすいです。

タマネギは加熱すると甘みが出るので、基本的に加熱して使用します。
生で食べる場合は辛みがあるので、薄くスライスしてから水にさらし、辛みを抜いてから使用します。

新タマネギは辛みが少ないため生食に向き、生食の場合は普通のタマネギよりも甘みが感じられます。
辛みが少ないので普通のタマネギよりも厚く切っても美味しく食べられます。
また、通常のタマネギと同じ調理法でも問題ありませんが、加熱した場合は通常のタマネギ程は甘くなりません。

なお、タマネギは長時間(1時間等)加熱すると溶けてなくなってしまいます。
その代わり、タマネギの甘みがしっかり出ます。

保存のポイント

保存場所 タマネギ(通常):常温(冷暗所)
タマネギ(夏):冷蔵庫(野菜室)
新タマネギ:冷蔵庫(野菜室)
保存日数(目安) タマネギ(通常):2~3か月程度
タマネギ(夏):1ヶ月程度
新タマネギ:1週間程度

タマネギは風通しのの良い常温(冷暗所)に保存します。
夏場は冷蔵庫(野菜室)に保存します。

新タマネギは水分が多く腐りやすいためポリ袋等に入れて乾燥を防ぎ冷蔵庫(野菜室)に保存します。

タマネギで涙が出る?!

タマネギを切ると目が痛くなって涙が止まらなくなることがあります。
タマネギを切ると細胞が壊れて揮発性の硫化アリルと呼ばれる成分が気化し、これが目に入ると涙が止まらなくなります。

普通に切るだけならそれ程でもありませんが、みじん切り等にする際は切れ味の良い包丁を使うようにすることで細胞が壊れるのを防止し、硫化アリルの発生を抑えることができます。
また、包丁の使い方でも改善でき、押しつぶすのではなく素早くスライドさせるように切ることで細胞が壊れるのを防ぐことができます。