ニラ 韮

ニラの概要

名前 ニラ
漢字
別名(例) 葉ニラ

ニラはニンニクのように強い香りのする野菜です。
ネギに近い野菜ですが、暑さに強いことから1年を通じて栽培されています。
ニラは成長が旺盛で、収穫時に葉を根元から刈り取っても再度伸びてきて、1年に3~5回、2~3年に渡って収穫することができます。

ニラは香りは強いですが、葉が柔らかく加熱すると香りも穏やかになり食べやすいため、香りの強い野菜の中では好き嫌いが少ない野菜です。

日本には弥生時代に伝わったとされていますが、江戸時代までは薬草として利用され、野菜としては明治時代以降、一般的に食べられるようになったのは戦後と比較的新しい野菜とも言えます。
河川敷等に野生化しているものもありますが、色形が似たスイセンを食べて食中毒になる事例が多く、ニラの採取には注意が必要です。

選び方のポイント

ニラは折れた所から痛みやすいので、葉が折れたり、しおれていないものを選びます。

食べ方・調理のポイント

ニラは香りが強いため、豚肉(ビタミンB1)と一緒に調理したり冷凍すると匂いが抑えられます。
ただし、加熱時間が長いと風味が落ちるため、加熱時間は短めにします。
また、ニラの香りは葉先よりも根元に多いため、香りを抑えたい場合は葉先を、香りを出したい場合は根元を使うと良いでしょう。
切って時間が経過してもニラの香りは強くなるため、調理直前に切るようにします。

なお、ニラにはニンニクと同様にアリシンによる優れた殺菌力・抗菌力を持ちますが、生で摂取するとお腹を壊すことがあります。
アリシンは水溶性で熱に弱いですが、脂と一緒に調理すると分解されにくくなります。
さっと油で炒めて食べると良いでしょう。

保存のポイント

保存場所 冷蔵庫(野菜室)
保存日数(目安) 密閉せず:3日程度
密閉保存:10日程度

ポリ袋等に入れて輪ゴム等でしっかり閉じて密閉し、冷蔵庫(野菜室)に保存します。

ニラは冷蔵庫に保存していても呼吸により酸素を消費して二酸化炭素を排出しています。
密閉すると呼吸による低酸素・高二酸化炭素状態になり、呼吸が抑制されるようになるため保存期間が長くなります。
また、ニラの匂いが冷蔵庫(野菜室)に蔓延するのを防止できます。

密閉しないのであれば新聞紙にくるんで保存する必要はなく、購入時のビニール袋のまま冷蔵庫(野菜室)に保存します。
また、ニラは常温で保存するとすぐに腐り、溶けて凄まじい匂いを出すのでお勧めしません。